世界で活躍するクリエイターと
バッファローのつながりを紹介するスペシャルコンテンツ
「@Professional Users」のインタビュアーであるサウンドプロデューサー。
バッファローさんとは、10年来のお付き合い。
クリエイティブの部分でバッファローさんの力になれれば
- ─新しい「おもいでばこ」(PD-100S,PD-100S-L)が先日リリースされましたが、今回もサウンドプロデュースや開発に携わっていただき、ありがとうございます。
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LAVA(以下L):いえ、こちらこそ、ありがとうございます。
- ─LAVAさんとバッファローのお付き合いは、もう10年にもなるんですね。
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L:そうなんですよ。バッファローさんのホームページで連載させてもらっている「@Professional Users」もついに100回目となりました!
- ─すごいですね!そもそも、「@Professional Users」がはじまったきっかけは何だったんですか?
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L:ちょうど10年前、リリースしたシングルのプロモーションでアメリカに約3ヶ月滞在していたときに、拠点としていたニュージャージーのホテルで、御社の会長の牧さんと偶然お会いし、いろいろとお話をさせていただきました。@Professional Usersは、クリエイティブの部分でバッファローの力になれればと発案した企画です。
連載100回を超える「@Professional Users」。
「おもいでばこ」楽曲のテーマは
「写真がよりよく見える」音楽と「写真と音楽の相乗効果」
- ─そうだったんですか。そのご縁から10年。「おもいでばこ」のサウンドプロデュースをしていただくことになるわけですが、そのときのお話を聞かせてください。
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L:今までのバッファローにない製品を作るので、意見を聞かせて欲しいと牧さんから相談があり開発に参加しました。最初は音楽を作るという話よりも、こういう商品を考えているがどう思うか言って欲しい、突飛な意見が欲しいということでした。
当然、サウンドの話にもなりましたので、そのとき自分の好きなサントラを持っていったんです。あまりに世界的な音楽家のものだったので、これと同じ感じで、と言われたらどうしようと思ったのを覚えています(笑)結局は、製品のコンセプトをお聞きして、「写真がよりよく見える」音楽、「写真と音楽の相乗効果」をテーマに音楽を手がけることになりました。
- ─すぐにイメージが沸くものなのですか?
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L:沸かないです(笑)でも、都会型っぽいサウンドにしたくないというのは開発の方とも意見が一致しました。あと、子どもを撮影して家族で楽しむ、というのがこの製品の一番の使い方なので、アットホームなイメージというか、アップテンポで柔らかいアコースティックサウンドにしようと思いました。とは言うものの、「おもいでばこ」にBGM切り替えの機能があるというお話を聞いて、10曲近く制作することになったので、それはなかなかハードだなと思いましたね。でも結局は、いくつかは私がこれまでに作った曲の中からイメージに合うものを選んで、アコースティックアレンジをしました。結果的に完成度の高いものができたと思っています。
- ─なるほど。それが最初の「おもいでばこ」のときですね。
今回の新しい「おもいでばこ」は全部オリジナルですか? -
L:今回はほぼオリジナルです。新しい「おもいでばこ」を開発するということで、また開発に参加させていただいたんですけど、「おもいでばこ」は若いファミリーだけが使っているのではなく、シルバー層にも使われているということをお聞きしたんです。つまり、30代くらいのお父さんお母さんが子どもの成長を50代60代のおじいちゃんおばあちゃんに見せるのに、「おもいでばこ」はピッタリだったんですね。そういう意味もあって、新しいターゲット層にも心地よく響くサウンドにしようと思い、今回はJAZZの要素を取り入れてみました。そこで、JAZZを手掛けている仲間のミュージシャン何人か家に来てもらって、セッションをしたり、自由に演奏してもらったりしたんです。その中でのインスピレーションを大事にして楽曲作りに臨みました。
- ─そういう作り方もあるのですね。
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L:はい。今回の新しい8曲の中では「Omoide-Bako」という曲に特に思い入れがあり、この曲はワルツにしたかったんです。ご存知かもしれませんが、ワルツの特徴は3拍子のリズムです。ヨーロッパは3拍子の文化ですね。3拍子はもともと騎馬のリズムと言われています。タンタンタンと。そんな3拍子を取り入れることで気持ちの良い、リッチな気分になれる曲をイメージしました。生活の中の優雅さを味わえる曲になっています。
でも、やはり今回も写真の良さやそれを撮ったときの楽しい思い出を引き出すような音楽にしたいという想いは変わらず、「写真と音楽の相乗効果」をテーマにしました。
>>「おもいでばこ」楽曲試聴はこちら - ─なるほど。こういった企業からの依頼で音楽を作るというのは、
少しいつもと違う感覚ですか? -
L:そうですね。企業とコラボするお仕事の場合、しっかりと期待に応えるものを作ろう、という気持ちは当然あるんですが、時間に追われて切羽詰まった状態で作曲をすると、どうしても面白いものはできないんです。そういう意味では、自由にやらせていただいたので、個人的には思い入れのある曲ばかりになりましたね。しっかりしたイメージを持って、それに沿った形で作れたことがよかったと思っています。写真を集めたものもアルバムと言いますが、全体を通して僕も1枚のアルバムを作っているコンセプトで臨みました。
「おもいでばこ」開発の時にバッファロー東京に行った際、スタッフの加藤君と 荒木さんと撮影したもの。ここから楽曲のイメージが始まりました。
僕の自宅スタジオの写真です。イメージしたものをPCで形に変えていく作業をこ こでします。基本的には1日中スタジオにこもるタイプではないのですが、「おもいでばこ」制作にはきっちりとしたスケジュールが組まれていたので(笑)、 ひたすら作業していましたね。
音楽制作ソフト"Protools"上での新曲「Omoide-Bako」の画面です。今回はス ムースなジャズをメインコンセプトに制作したので、生ドラム、ピアノ、ウッド ベースのリージョンがここでは見られます。僕のProtoolsの画面の中ではこれは シンプルな方ですね。
僕とは10年以上制作時のレコーディングエンジニアを努めてくれている稲田氏 のスタジオにて、ウッドベースを録音している時の写真です。今回はピアノもそうですが、ウッドベースの録音にも時間をかけています。
LAVAファンでも、そうでなくても「おもいでばこ」はMUST BUY。
テレビの画面で写真を見たり、整理や管理も簡単で、とても重宝しています
- ─では、「おもいでばこ」を実際に使ってみて、いかがですか?
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L:自分の写真ばかり見てます。ナルシストなんで(笑)それ以外だと、パーティーフォトを見ることが多いですね。4,5人で撮ったり、遊びに来てくれた人たちと写した写真をよく見ています。テレビの方がパソコンよりも画面が大きいので、とても重宝しています。
ただ、自宅に人を呼ぶというよりは、どこかのお店でパーティーしたり、友人の家だったりが多いので、誰かと一緒に見るという使い方はあまりしていないんです。でも、テレビにつなげるだけでいいので、今後はパーティーに持って行って使ってみたいですね。
- ─最後に、バッファローユーザーの皆様にメッセージをお願いします。
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L:「おもいでばこ」は絶対買いですよ。なんといってもLAVAのアルバムに入っていない曲がそこで聴けるんですから!LAVAファンはMUST BUYです(笑)
それから、写真を整理したり管理することが面倒に思っている方に本当にオススメです。難しく考えずに、写真をまとめて「おもいでばこ」に取り込んでおけば良いので。あそこまでつないで、ポンと取り込んでおしまい、というシンプルで使いやすいフォトストレージは世界にないんじゃないでしょうか。とても便利だと思います。LAVAファンでなくてもMUST BUYです。
- ─本日は、どうもありがとうございました。
新しい「おもいでばこ」の制作で、半分以上の楽曲でピアノを弾いてくれた堀越 昭宏さん。自身も"XS"というクラブジャズユニットで大活躍しています。僕の新作"4Vida"でもピアノ、キーボードで参加してくれました。
僕の大好きなキーボーディストでもあります。