2018年3月15日、「おもいでばこ」Windowsアプリのリリースに合わせて、「おもいでばこ」の使い方をサポートするテキスト「おもいでばこを使いこなそう[決定版]」が一般社団法人パソコープから出版されました。
本テキストは、初めて「おもいでばこ」に触れる初心者から、既に「おもいでばこ」をある程度利用している方も、基本操作から応用編まで最新情報が盛り込まれており、ご活用いただける内容に仕上がっています。
本テキストの執筆を担当されたパソコープ理事の柴田和枝様より、執筆のエピソードとテキスト紹介を兼ねた記事を寄稿いただきましたので、ご紹介します。
これさえあれば大丈夫!を目指したテキストの制作秘話
テキスト「おもいでばこを使いこなそう[決定版]」の執筆を担当した柴田です。「おもいでばこ」はプライベートでも思い出の写真を詰め込んで愛用中です。全国のシニア向けICT教室のオーナーを支援する一般社団法人パソコープ理事を務めつつ、普段は横浜にあるアクティブシニアのためのICT教室「パソルーム戸塚・弥生台教室」を運営しています。
「おもいでばこ」は、テレビを見ながらリモコンで操作できるデジタルフォトアルバムです。操作ガイド(いわゆる取扱説明書)は本体内に用意されていますが、特段それを見なくても、誰でも写真を取り込んだり、閲覧したりすることが簡単にできます。
「おもいでばこ」を教室の生徒に紹介する時に、このような簡単な言葉で伝えてしまうと、その魅力を伝えられないまま二通りの受け取り方をされてしまうような気がしていました。ひとつは「取扱説明書=難しそう」という印象、もうひとつは「簡単=機能が少ない」という印象です。
「私に使いこなせるかしら?」と不安な気持ちになった人にも、「ただ保存してテレビで見るだけでは…」とちょっと物足りなさを感じた人にも、“これさえあれば大丈夫!”というテキストを目指して、今回一冊にまとめあげました。
[決定版]とした理由
「おもいでばこ」のテキストリリースは、初めてではありません。これまでに「おもいでばこで写真を楽しもう(初版2014年)」、「おもいでばこを使いこなそう(初版2015年)」の2種類を出しています。今回、「おもいでばこ」のWindows版アプリと同時に最新版テキストのリリースが決まった時、分冊にしないで一冊にまとめる方向にしました。基本から応用的な使い方までが一挙にわかるほうが利用しやすくなる上、「おもいでばこ」が持つ、写真を楽しむために必要な様々な機能を、できるだけ多くの人に知ってもらいたいという理由からです。
また、今回は、スマートフォンユーザーが増えたこともあり、テレビでの操作はもちろんのこと、スマートフォンでの操作画面を取り上げ、iOS(iPhone)だけでなくAndroidスマホでの操作も紹介しています。パソコンからの利用については、新しくリリースされたWindows版アプリを中心に、Mac版アプリも操作の異なるところはきちんと紹介しました。テキストに記載した内容も、「おもいでばこ」に繋がる機器もすべて扱っているので[決定版]と名付けることとしました。
執筆環境はデバイスそろい踏みで賑やか
私の自宅のデスク周りです。テキスト原稿はWindows7(中央)のWordで、Window版アプリの画面ショットはWindows10(左)で、Mac版アプリの画面ショットはMac Book Pro(右)で、iOSはiPhone2台とiPad Pro、Androidもスマホとタブレットを用意。この写真にはおさまっていませんが、左手側にはこのお仕事のためにリビング中央から移動してきたテレビと「おもいでばこ」があり、そして部屋の隅にはバッファローさんの無線ルーターも。
テキストリリース予定2か月前の、1月半ば頃から作業を始めたのですが、最初の頃、画面ショットがクラウドにアップされるのが遅かったのでバッファローの担当さんに相談したところ、無線環境の設定のことを教えてもらいました。アドバイスの通り、無線LAN設定を変更したらサクサク動作に!無線環境って大事ですね。(^^)
写真の取り込みシーンは、何か写真がないといけないのでわざわざ撮影しに出かけたり、季節感があったほうがいいかなと思い足を延ばして湯河原まで梅を撮りに行ったりもしました。我が家の息子達は、すっかり大きくなってしまったのでね(笑)。
やさしくサポートしてくれるテキストを
日頃、シニア層にパソコンやタブレット、スマートフォンの操作を教えている私は、トリセツを読むのは苦手、新しい機械を触るのはちょっと…と感じていらっしゃる人をサポートし導くことが仕事。いかにわかりやすく、楽しみながら、そして面白いなあ、もっとやってみたいなあと思っていただけるかを、とても大切にしています。
そのためには、教室の授業の時も、自宅で自分自身でやってみる時も、そっとサポートしてくれる、わかりやすくて読みやすいテキストが必要です。
目次もわかりやすさを意識
このテキストは、「おもいでばこ」の利用シーンを想定して項目を組み立てていますので、目次から知りたい操作が探しやすくなっています。例えば、「スライドショー」について知りたいと思ったら、目次で「スライドショー」を探します。「テレビでスライドショーを見る」、「スマートフォンでスライドショーを見る」という項目があることがわかります。パソコンでの操作は、「Windows版/Mac版アプリを使ってみよう」に詳しくまとめました。バッファローさんの協力により、Windows版の画面ショットもふんだんに盛り込んでテキスト内で紹介することができました。
初めての操作から、楽しみまで
最初に、「おもいでばこ」の基本的な使い方の紹介があり、初めて「おもいでばこ」を利用する方でもわかりやすく、徐々にいろいろな機能を覚えていく流れの構成としています。例えば、「おもいでばこ」の操作に少し慣れてきたところで、「思い出をもっと楽しもう」といった項目に入っていくと、その中に「お気に入り」や「アルバム」など具体的な機能が紹介されているので、思い出の写真や動画を見返す楽しみがどんどん広がります。
シニア世代にも読みやすい工夫
本テキストに限らず、シニア世代の読者を強く意識したパソコープのテキストは、字が大きくて読みやすいサイズで作られています。また、手順に合わせた画面ショットもふんだんに盛り込んであり、必要に応じて手順番号を画面ショットにも入れてあるので、迷わず手順を追っていくことができます。ほかにも、ポイントとなる大事な箇所は太字、さらに大事なところは「ここが大事!」、ひとこと添えたいことがらは「ちょっと一言」と、培ってきたノウハウを生かし、わかりやすさを第一に考えています。
さっそく授業で使ってみました
私の教室で実施している“写真整理”のクラスで、さっそく生徒さんにWindows版アプリをインストールしてもらい、テキストを見ながら「おもいでばこ」の操作をしてもらいました。
写真整理のためにご入会されたKさんは、アナログ写真をデータ化して楽しむためにパソコンをはじめ機材一式を揃えられました。アナログ写真をそのままスキャンできるPFU iX100、iPhoneのカメラでスキャンできるOmoidori、開いた状態のアルバムをそのままスキャンできる ScanSnap SV600を活用し、古いアルバムのスキャニング作業を効率的に進められています。
「おもいでばこ」はKさんご自身が使うものと、ご結婚されたお子様お二人分も購入され、これからデータを「おもいでばこ」に仕込むところです。同時にフォトブックづくりも楽しんでいます。「パソコンのアプリからも、カレンダーやアルバムが見れていいですねえ」、「このテキストがあれば家でも安心ね」というお声をいただきました。
「おもいでばこ」を大好きになってほしい
[決定版]とは言いつつも、豊富な機能を持つ「おもいでばこ」の細か~い操作の隅々までは、このテキストでは紹介していません。なぜなら、テキストが難しそうだったり、分厚かったり、字だらけだったら、遠ざけられてしまいませんか?そういうテキストには、したくなかったのです。
私は、このテキストを手にした方に「おもいでばこ」を楽しく使えるようになり、「おもいでばこ」を大好きになってもらいたい、という思いで執筆に取り組みました。
(このテキストでの不足分は「おもいでばこ」の操作ガイド(取扱説明書)をチェックしてくださいね。)
大切な人との、大切な思い出がいっぱい詰めこまれた「おもいでばこ」。開けばいつでも思い出に会える、あなただけの「おもいでばこ」のサポーターとして、ぜひ本テキストをご活用いただけたら幸いです。
「おもいでばこを使いこなそう[決定版]」テキストは、アマゾンでご購入いただけます。
▼デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」