新たな出逢いと共に、成長し続ける「おもいでばこ」―製品企画担当インタビュー 前篇

2017年3月に「おもいでばこ」PD-1000Sシリーズが発売されてから、早1年以上が経過しました。発売してからの1年、さまざまな方との出逢いやご要望、お言葉から「おもいでばこ」は進化成長をつづけています。今回、「おもいでばこ」の製品企画を担当する根本将幸に改めてこれまでの振り返りと、今後の想いを語ってもらいました。


2017年の発売後、「写真整理」にフォーカスしていく事になった1年

―2017年の3月に新モデルとして「おもいでばこ」PD-1000Sシリーズが発売され、あっという間に1年以上が経ちました。この1年でどのような出逢いがありましたでしょうか?

一番のトピックは、写真整理アドバイザーと言う団体の皆様との出逢いです。一般的に、通常の製品は発表してからどんどん市場では熱量が下がっていきがちですが、「写真を見返すために、その整理をなんとかしたい」ということを世の中の重要な課題ごととして捉えている写真整理アドバイザーの皆様に関心を持っていただいた結果、「おもいでばこ」を活用する写真整理の情報発信や、写真整理のセミナーや講座などの活動が、この一年でどんどん広がりました。

普遍的な写真の見返す価値や喜びを提案し、世の中に伝えていきたいと。その中でも、デジタル写真はやっぱりデータなので、なんらかの再生するデジタル機器が必要なんですが、その部分を任せられて解決できる機器として「おもいでばこ」を認めて頂きました。そのおかげで、私たち「おもいでばこ」チームにとっても色々新しい気づきもあったり、ご要望にお応えする形のフィードバックもできたり、お互い良い関係が続けられていると思います。

―バッファローの社内でも「写真整理アドバイザー」や「整理収納アドバイザー」の資格をとった人も、いらっしゃるとお伺いしました。「写真整理」によりフォーカスしたきっかけや理由はありますか?

整理収納アドバイザーについては、「おもいでばこ」を高く評価いただいたある整理収納アドバイザー講師さまからご紹介頂いたのがきっかけです。「おもいでばこ」という機器の開発や提案に取り組む中で、整理に関する基礎的な知識やメソットを身につけたいという想いがありました。私も、写真整理アドバイザーに続き、整理収納アドバイザー資格を取得しました。そこで学んだ整理収納の世界の奥深さや基本的な考え方は、その後の私たちの製品づくりやプロモーションに大きく影響を与えることになりました。

―整理収納フェスティバルへの出展、シンプルスタイル大賞特別賞の受賞、なども新たな取り組みだったかと思います。その感想をお聞きしたいです。

整理収納フェスティバルは、協業関係にあるスキャナメーカーのPFU様、また、おもいでばこをサポートいただいている写真整理アドバイザー様とブースを並べる並ぶ形で、3団体での共同出展とし、写真のデジタル化とおもいでばこを利用した写真整理方法をご提案しました。その場で、「おもいでばこ」が整理収納界の著名なアワードであるシンプルスタイル大賞特別賞を頂けたことは素直に嬉しいです。また、ブース紹介で、多くの整理収納アドバイザーの皆様に「おもいでばこ」の提案するアプローチを認めて頂いたことは、自信にもつながりました。

写真を見返せない状態は、結局無いのと一緒

整理収納のメソッドとして、一定サイズの箱を決めて、その箱に収まる様に整理していこうという考え方があります。しかし、デジタル写真や動画はデータなので、物理的にはあふれることも邪魔になることもなく、整理整頓の必要性をあまり感じずそのままにしてしまいがちです。しかし、写真・動画を整理せず、保存しっぱなしでパソコンの中がぐちゃぐちゃの状態では見返すこともままなりません。いわば、「デジタルゴミ屋敷」じゃないかと(笑)。見つからないのは、結局無いのと一緒なんです。写真の整理の問題は、整理収納に熱心に取り組んでいる方でも、後回しにしたり、手を焼いている部分なのだと実感しました。

「シェアする」を意識することで自然と整理整頓が出来る

−たしかに、私も自分を振り返ると、写真の保存や整理を後回しにしがちです。後回しにしてしまうとどのような問題があるのでしょうか。そもそもどうして、写真整理は必要なのですか。

「おもいでばこ」を家のリビングに設置して、家族で使うシーンを考えてみてください。子どもなど、自分以外の家族の誰かも見る「箱」に写真を入れていくことになります。ひと昔前はどの家庭でも、プリントした写真を貼り付けたアルバムの役割だったと思います。しかしデジタル写真・動画が当たり前の今はそういう「箱」の存在が家の中にないと、撮った写真を、写っている本人にも見られるようにしてあげようとか、みんなで見るために残しておこうとかを、思いつかなかったりするんですね。写真に写っている家族本人が、その写真にアクセスできなかったり、昔のアルバムのようにそれを家族でかこんで振り返って盛り上がる機会がないのは、家族にとって大切な何かが失われていると感じたんです。

かといって、今は、それぞれのスマホには撮った写真がたくさん入っていますが、それをそのまま家族の誰かに渡せるかというと、そういう状況でもない。「スマホには、人に見せたくない写真が一部混じっているから、渡してみせられませんよね」と話すと大体の方が「うんうん」とうなずきます。実は、「おもいでばこ」のような「箱」に写真を収めていく過程が“写真整理”となっていて、それがこの問題を自然と解決してくれるんです。だからこそ、写真整理をするべきなんだと思います。

誰かに見せられるものや、見せたい写真を選別して「おもいでばこ」に移すという行為によって、自分のプライベートなエリアであるスマホの中から、家族にシェアされていく。ママが入れた写真を、パパがパソコンから整理するでもいいと思います。子どもたちとテレビで楽しみながら、良い写真でアルバムで作るのも良いと思います。一人孤独に写真整理をやるんじゃなくて、みんなで写真に関われるかたちでできる「おもいでばこ」はちょうどいい存在かなと思っています。最近、あるユーザーさんに「自分の部屋の中のモノを選んで、家族で過ごすリビングに移す」という例え方を教えていただいたんですけど、まさにそうですそうです、と。

SNSとは違う、家族で楽しむシェアができるのが「おもいでばこ」

「シェア」という考えでは、「おもいでばこ」は、InstagramやFacebookとかのSNSに写真をアップするのと似たところはあります。SNSが友人などとのシェアなら、「おもいでばこ」は家族、「おもいでばこを見る小集団」とのシェアですね。「おもいでばこ」が家で写真を預かる「箱(ストレージ)」であって家族間で気軽に写真をシェアできる存在でもあるというのは案外稀有だなと(笑)。あと、「おもいでばこ」に入った写真は、家族共有物になるので、私は妻の撮った子どもの写真を自分のスマホに保存したり、SNSで両親にシェアしたりと、そういう使い方もしています。

―さまざまなクラウドサービスなど写真整理の方法があるなかで、「おもいでばこ」のおすすめの使い方はありますか?

クラウドサービスはやはり便利なのですが、クラウドであることによるデメリットというか、トレードオフとして色々なことがある思うんです。たとえば、写真がクラウドのみにしかなくて手元にデータがないとかの不安がどうしても出ちゃいます。また、インターネット上でアップされるということ自体に抵抗がある方がまだまだ多いのも事実です。

私もスマホでは、クラウドの写真保存サービスを利用していますが、では、私のスマホのカメラロールの自動コピーであるクラウド上の写真を、例えばうちの娘に自由に見せられるかというと考えちゃいますね。家族の写真もありますが、仕事の付合いなど個人的な写真やメモもありますから。手元のスマホはプライバシーと呼べる以上、クラウドの写真も同じ状態なんです。

現在、大手のクラウドサービス事業者が、写真の保存も動画の保存も無制限、無料でやりますよとアピールしているのに、「おもいでばこ」をあえてご利用頂いている理由は、保存が無料・保存にいくら払うという形ではなくて、その写真をどう扱いたいか、どう家の中に写真や動画を位置付けるかという観点で、「おもいでばこ」がちょうどいいと選択をされている、という側面もあるんじゃないかなと思います。


写真整理アドバイザー様、整理収納アドバイザー様たちとの出会いで、単に「おもいでばこ」の機能を改善するというところのみでなく、写真を整理し、大切な人とシェアすることの意義から学び、見つめ直した1年。後篇では、この出会いや学びをうけて「おもいでばこ」がどのように成長したかを聞きます。

▼デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」

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