おもいでばこ認定アンバサダーの鈴木貴美子です。町の写真店「タクミカメラ」を主人と2人で営みつつ、臨床心理士としても、写真で笑顔が増えるワクワクすることができればとの思いで活動中です。「写真」は、撮るのも愉しい!見返すのも愉しい!さらに見返すたびに気づきを与えてくれるステキなアイテムだなぁと思います。このブログでは、私が日々感じている写真のおもしろさ、そして「おもいでばこ」の魅力を、これまでの経験を交えてお話しします。
家族がつながる写真の日のイベントから
6月1日「写真の日」に開催された、写真整理アドバイザー仲間の別所さつきさん主催のイベントに、写真整理相談ブースの応援隊として参加した時のことです。展示してあるアルバムやおもいでばこを、来場したお子さまたちがじっくり見ている姿がとても印象的でした。
お子さまたちの後ろ姿を見ながら、ふと、わが家の子どもたちがまだ小さかった頃を思い出しました。うちに遊びに来る友だちが、来るたびにわが家のアルバムをじっくり見ていたことを 。改めて、写真は撮ったパパやママだけのものではなく、その中に写っている子どもたちのものでもあるなぁと。

そんなことを、おもいでばこを見ているお子さまたちのママにお伝えしてみると「うちではおもいでばこを子どもたちに見せてないんです。まだ早いかなと思って…リモコン渡してないんです」と驚愕のお返事が!
アルバムの中の自分を見返すことで育まれる「自分を外から見る視点」。自分本位な人が増えていると感じる現代においてこの体験はとっても大事です。なるべく小さい頃から体験するとよいと思うことなど、写真整理アドバイザーとしてだけでなく、臨床心理士としても力説してしまいました。
さらに、おもいでばこは、小さなお子さんでも使えるようにリモコン操作になっています。現に、お家でおもいでばこを使ったことのないお子さまたちが、初めて手にするリモコンを使って、キャッキャと楽し気におもいでばこで写真を見返している姿を目にしました。
これからやってくる夏休み、ゲームやYoutubeに没頭するよりも、こうやっておもいでばこを見て楽しんでもらう方が、親の気分的にもイライラせず、親子の楽しい会話が増えるのでは?とお伝えしました。
当店のお客さまの中にも、おもいでばこに写真を入れて満足!という方、それ以前に買って満足!まだ箱から出してません…なんて方もたまにおられます。おもいでばこは、写真を保管するツールとしての使い心地も良きなのですが、それ以上に、デジタル写真を見返すツールとしても良きだなぁと。だからこそ当店では、子育て奮闘中でアルバムを作る時間もないという親御さんには、とりあえず、撮った写真をおもいでばこにサクサクッと入れて、子ども向け番組を見たついでに、家族写真もお子さんに見せてあげるといいですよーとお伝えしています。
このイベントでの体験は、幼い子どもたちにとって写真がいかに大切かを教えてくれましたが、実は思春期の息子との間でも、写真と「おもいでばこ」が思いがけない橋渡し役となってくれた出来事がありました。
わが家の息子の話
そうは言いつつ、わが家の子どもたちが日常的におもいでばこやアルバムを見返しているかというと、実際はそうでもなくて。見返す回数は子どもの成長とともに変化して、今では年に1回誕生日の日だけかもしれません。
わが家では、子どもたちの誕生日の母からのプレゼントはアルバムと決めています。1年間撮り溜めた写真を、おもいでばこで見返しながら、お気に入りアルバムを作り、それを店頭受付機で編集してフォトブックを作って、お誕生日に贈り続けています。子だけでなく家族の1年の振り返りにもなるし、何よりレイアウトを考える時間が楽しくて、気づくと何時間も経ってるくらいハマって、作り続けております。

しかし 、息子が高校に上がった頃から、学校行事の撮影もできなくなり、家族旅行以外の親が撮れる写真が激減。その反面、息子が自分のスマホで撮った写真が急増。でも息子はなかなかおもいでばこに写真を送ってくれない。お誕生日アルバムを作りたいから、共有していい写真だけでいいから、おもいでばこに送るようお願いしてみたところ、アルバムを作り続けている母親からのお願いには逆らえなかったようで、セレクトもめんどくさかったのか、誕生日前になると、かなりの数の写真たちが、おもいでばこに送られるようになりました。
息子が日々何気なく撮ってきた写真を見る機会が持てたということは、私にとってものすごく新鮮で貴重な体験でした。親目線的には、心身ともに日々ジェットコースターのような高校生活だったので、「うちの子大丈夫なのか!?」と思うことも多々ありましたが、彼の撮った写真を見ることができたことで、いい意味で気づかされたことがとても多かったのです。
一緒に生活していると、どうしても目の前で繰り広げられる一喜一憂する姿に、右往左往してしまいそうになります。しかし。「あのテンションの時に、こんな写真を撮る余裕あったんかーい!」とか、「なかなかにカッコよき写真撮ってんじゃん!」とか、「見慣れた近所の風景が息子の目にはこんな風に写ってたんだー!」とか、目の前の子どもの姿からだけでは捉えられない、新たな気付きが得られました。
ちょっと距離を取って、視野を拡げて息子を見つめ直すことができたんです。
また、息子の写真が学生フォトコンテストにも選んで頂けたので、店のギャラリーコーナーで、入賞作品含め、彼の高校時代に撮った日常スマホ写真を展示してみました。すると、たくさんのうれしくて楽しいコメントを頂くことができました。
写真は見返すことで「撮る人」と「見る人」両者の視点を拡げてくれる、おもいしろいアイテムだなぁと改めて体感することができました!

写真を使ったワークショップから
そんなおもしろいアイテムである「写真」を使って、今私が皆さんとご一緒に愉しみたいと思っていることは、改めて「写真をプリントで見返す」ことです。
私は日ごろから、写真データのセレクトはデジタルで、じっくり見返すのはアナログで行っています。デジタルデータのまま見返すこともいいのですが、デジタルなものとアナログなものを見返す時に働く脳の部位は絶対違う!という体感を基に、ワークショップを展開中です。

日頃何気なく撮っている写真を「プリント」して「選ぶ」「並べる」「見返す」ワークを通して、自分の視点や他者の視点に気づいてもらい、自分の世界の捉え方を拡げることを目指しています。
いろんな方のアルバムを見てみると、写真の撮り方、配置の仕方、まとめ方すべてにその人らしさがにじみ出るものです。そして、撮る時、選ぶ時、作る時、見返す時によっても、見えてくるものが違って、刻々と変化しながら、いろんな面に気づかせてくれるところも、写真のおもしろさだと感じています。
このおもしろさは、言葉だけでは伝えづらいものがあり、とにかく体感して頂くに限ると思い、このワークショップを企画してみました。「みんなの写真フェスティバル2025」ワークショップ開催予定ですので、ご興味のある方は、ぜひご参加頂ければうれしいです。
これからも、おもいでばこを活用しながら、デジタルとアナログの両方で、いろんな方とご一緒に、写真を見返すことを愉しみ、自分の世界の捉え方も拡げ続けられたら、最高だなぁと思っています。
写真 は、ただの記録ではありません。家族のコミュニケーションを豊かにし、子どもの成長を支え、時には親自身の心を軽くしてくれる、不思議な力を持った宝物です。もしご自宅に「おもいでばこ」があれば、ぜひお子さんにリモコンを預けてみてください。きっと、大人が思いもよらない視点で、家族の新しい宝物を見つけ出してくれるはずですよ。
合同会社タクミカメラ商会。二児の母。ハッピーフォトアンバサダー/アルバム大使マスター講師/写真整理上級アドバイザー/臨床心理士/公認心理士として写真を撮ることから見返すことまで愉しくご提案!
タクミカメラHP https://www.takumicamera.com
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