現在、家で過ごすおうち時間が長くなっている中、おうちやお部屋の片づけをする方が増えています。おうちにいると、お部屋の片づけをする中で思い出の写真が出てきたり、昔撮影した自分の若い頃や、子どもや孫が幼い頃の動画を保存しているVHSテープやDVDが出てきた方もいるのではないでしょうか。DVDビデオはプレイヤーで再生して思い出がよみがえりますが、またDVDをもとの場所にしまったら次に見返す日がこない、なんてことが良くあります。また、VHSテープがあっても、再生するビデオデッキがもう家の中にない、なんてことも。
そんな状況を簡単に解決できるのが、「おもいでばこ」とセットで利用する、「おもいでばこ」とりこみDVDドライブ「おもドラ」(2020年8月上旬発売予定)です。
今回は、「おもドラ」の誕生にも深く関わった写真整理協会理事 写真整理アドバイザーの浅川純子さんに、「おもドラ」の魅力を語っていただきました。
その人にあった写真の悩みを解決。写真整理アドバイザーの役割とは
写真整理アドバイザーの浅川です。誰もが、大切な思い出のつまった写真をたくさん持っていますが、「いつか整理しよう」と思いつつ先に延ばしてしまっていることが多いものです。また、もともと「見る目的」で撮影したはずの写真が、全く見返されることがないままになってしまうというお話をよく聞きます。 私たちが提案しているのは、そういった写真に関する悩みを抱えている方に寄り添い、その思いを十分理解した上で、その方に合った整理のしかたを提案することです。
さらに、そうやって整理した思い出深い写真を、デジタルやアナログを問わず、“見返す”ことができるようにお手伝いすることが、私たち写真整理協会、写真整理アドバイザーの役割だと思っています。今も、そしてこれからも、みなさんの手元にあるのにあまり意識していない「写真」というすごい素材を生活の中でもっと活かして、思い出にあふれた楽しい毎日を過ごして欲しいと思っています。
現代の写真の問題を、「おもドラ」が解決?
この十数年の間で、カメラの種類やカメラで撮った写真の保管、保存方法がどんどん変化し、年代によって写真の保存先がバラバラになっていました。デジカメやUSBメモリーなどはもちろんのこと、それ以前のフイルムやビデオテープの時代には何冊もの写真アルバムや、家族のムービーをVHSテープやDVDなどに保存していた、という方もいらっしゃると思います。
家庭の中に散らばってしまっているデジタル写真をすべて取り込めてひとまとまりに変えて、大きなテレビ画面で見られる「おもいでばこ」は、シニア世代やパソコンが苦手なママたちにとっても、とにかく簡単な操作で扱えるという点で、私たちとしても、誰にでも安心してお薦めすることができる商品です。しかし、これまでCDやDVDなどのディスク型メディアからは「おもいでばこ」に直接取り込むことができず、パソコンを経由して取り込む必要がありました。
デジタルになった写真やビデオを、シニア世代でさえ簡単な操作で扱える「おもいでばこ」が、シニア世代のおうちの中でたくさん眠っているディスク型メディアを直接取り込むことができないことは、写真整理をご提案するシーンにおいて障壁の一つになっていました。
そんな事情もあって、以前から私たちは、「おもいでばこ」に直接CDやDVDのデータを取り込めるようになれば、写真整理が一気に提案しやすくなります、とバッファローさんにお伝えしました。それが今回、「おもドラ」として商品化されると知り、とても喜びました。
この「おもドラ」は、これまで「おもいでばこ」に直接保存できなかったCDやDVDのデータや、家族の思い出を記録したDVDビデオ(※市販のDVDビデオなど、著作権保護されたメディアは取りこめません)を、「おもいでばこ」にパソコンいらずで直接取り込むことができるようになる商品です。これらのメディアに記録された写真や動画が保存できることで、メディアの入れ替えなしに、リモコン操作で見たい写真や動画を快適に楽しめるようになるんです。
「DVDビデオ形式にも対応して欲しいです!」そんな願いが、届きました
写真や動画を保存しているDVDには、データ形式とビデオ形式があります。「おもドラ」で、データ形式のDVDから写真や動画データを取り込めるだけでも、もちろん十分画期的なのですが、私たちには、どうしてもDVDについてはビデオ形式からの取り込みにも対応して欲しい理由がありました。
例えば、古いアルバムやバラの写真をDVDにして保存するとき、形式としてビデオ形式を選択する方が多いです。なぜかと言うと、特にシニア世代の方はテレビで写真や動画を簡単に見られるようにするために、ビデオ形式を選んでいることが多いからです。また、デジタル化のメニューを持つ各事業者もそのことをわかっていて、デジタル化の標準サービスをDVDビデオ形式にしている場合が多いのです。
シニア世代の現状や考え方を知っている専門家として、「どうしてもビデオ形式にも対応して欲しいです!」と、「おもいでばこ」開発チームにたってのお願いをしました。お客様はデータやビデオなどの保存形式のことを理解されていない方が多いため、せっかく楽しみにしてデジタル化した思い出のアルバムや写真や動画を、「おもいでばこ」でも見られる状態にしてお客様へ提供したかったのです。
その理由と想いが通じて「おもいでばこ」開発チームに、しっかり要望を取り入れていただくことができました。
写真整理のプロの視点から見た「おもドラ」の魅力
写真整理のプロとして、写真整理アドバイザーから見た「おもドラ」の最大の魅力は、パソコンを利用せずに「おもいでばこ」ひとつにデータを集められることです。
デジタル写真の整理は、「一元管理」することが難題です。パソコンやスマホ、SDカード、USBメモリー、外付けHDD、外付けSSD、クラウド、そしてLINEやインスタなどのSNS。これらを複数持っていたり複数のサービスを利用している人が大半ですから、散らばったデータを集めるのは、デジタルに詳しい人でも至難の業です。デジタルデータを正しく扱う、つまり、適切に移動させながら保存し、なくならないようにバックアップするという一連の作業は、誰にでもできる容易なことではないのです。こういう状況の中にあって「おもいでばこ」は、散らばったデータを簡単に集められて、ITの知識が無くても利用できる画期的な商品なのです。
加えて「おもドラ」を使用することで、ディスクメディアの写真や動画・ビデオを、パソコンなどの端末を経由せずに「おもいでばこ」に直接取り込めるようになります。これは、デジタル写真の整理という高くて大きなハードルを一気に下げる、とてもすごいことです。
いままでずっと眠らせていた思い出がよみがえる体験
おうちにDVDやCDに記録した写真やビデオがある人は多いですが、実際に見ている人はどの程度いるでしょうか?実は、私自身もまったく見ていませんでした。私は数年前に家じゅうのビデオテープをデジタル化して、DVDとして戻ってきたものを、動作確認のために10分ほど再生してそのままにしまっていました。時間があったら見たいと思っていましたが、日ごろのあわただしさの中、結局見る機会は訪れませんでした。
今回、先行レビューでお借りした「おもドラ」を使用して、それらを一気に「おもいでばこ」に取り込みました。自分でもびっくりしたのですが、テレビはつけっぱなしで映像を流せるので、気が付いたら、すべてのビデオを見終わっていました。これまでパソコンやスマホで動画を見ていても、10分程度でやめて家事や仕事に戻ってしまっていたのですが、テレビは大画面で音もよく、そもそも映像を見ることに特化しています。実は、自分の結婚式の時のビデオは初めて見ましたし、子どもが幼いころのビデオも十数年ぶりに見ました。懐かしさで胸がいっぱいになりました。
デジタル化して10枚以上あったDVDビデオをDVDプレイヤーにセットして見るとなると、1枚見ては次のDVDを取り出してと、手間も時間もかかります。「おもいでばこ」のリモコンでサッと探して、すぐ再生できるというメリットは、とても大きいと思います。
「おもいでばこ」と「おもドラ」で、データを一か所にまとめることが誰でも簡単に
「おもいでばこ」をお持ちの方には、「おもドラ」があると便利だと思います。特に、パソコンが家にない方や、パソコンがあってもCD・DVDドライブがパソコンにない方、CD・DVDドライブがあっても難しい操作は苦手な方などは、「おもドラ」があれば万事解決します。メディアを「おもドラ」にセットし、本体のボタンを押す、それだけで「おもいでばこ」の中にひとまとまりに移行できてしまいます。
写真整理アドバイザーとしては、お客様に「おもドラ」をご紹介して購入してもらってもよいですし、私たちが「おもドラ」を使って、お客様の「おもいでばこ」へのデータ移行をお手伝いしてあげることもできると考えています。すでに私の周りでは、「自分用にまず「おもドラ」が欲しい。」と伝えてくるアドバイザーが多くいます。写真や動画は「一元管理」できることが重要なので、「おもドラ」を活用した整理術を写真整理協会として構築し、今後、写真整理に関する講座や研修でご紹介してまいります。ご期待ください。
<動作環境>
・「おもいでばこ」のバージョン情報:Ver.4.00 (おもドラ対応バージョン)
※本レビューの為に先行でご利用いただきました。