写真のバックアップ、できてますか?
「おもいでばこ」開発担当の稲本です。写真の保存先としてパソコンや外付けハードディスク、SDカードを使用されている方は多いと思います。スマホをよくお使いの方であれば、スマホの中に写真や動画がたまり、容量が埋まってしまっている、という声も聞きます。
写真は思い出として残る大切な記録です。万が一に備え、バックアップが必要だと思いつつも、できていなかったり、どうやったらいいかわからない人は多いのではないでしょうか。
大切な写真のために!事故や故障に備えるバックアップ
データは保存する機器や、普段の使い方によって適切な対策方法があります。正しい知識を身につけておくことで、データ消失の事故を未然に防いだり、被害を最小限に抑えることができます。ここではよくある事故や故障のケースと、その対策方法をまとめました。
誤った操作により、大事な写真データを削除した
慣れていない機器を操作したり、大量にある写真を整理している際に発生しやすい事故です。私が実際に遭った事例を二つ紹介します。
①デジカメで撮影した写真をパソコンに保存したと思い込み、デジカメのSDカードの中にある写真を消去してしまった。
②容量がいっぱいになったスマホの写真を整理しようとして、一度にたくさんの写真削除をしているうちに大事なデータも消してしまった。
このような操作ミスについては、普段から気をつけようとは思っても、いつかは起きてしまう事故です。この対策のために、データを削除する際は復旧ができる状態で写真整理をすることをお勧めします。たとえばiPhoneの場合は、写真アプリで選択した写真を削除しても、「最近削除した項目」として30日間データが保存されますので、期間限定ではありますが万が一の場合の備えになります。
熱や経年劣化(ハードディスクの寿命)
大容量のデータを保存する媒体としてパソコンや外付けHDDといった製品がメジャーですが、データの格納先となるハードディスクには寿命があることをご存知でしょうか。製品を丁寧に扱っていたつもりなのに、いつの間にか壊れてしまった、という声をよく聞きます。ハードディスクは精密機械のため、経年劣化による影響を受けやすく、それが故障の原因に繋がることがあります。
一般的に、熱のこもりやすい置き場所は、製品の寿命を縮める原因のひとつになります。製品のマニュアルなどに動作保障温度というものが書かれていますので、その範囲内の場所で使用することで製品の寿命を延ばすことができます。とはいえ、ハードディスクはいずれ寿命が訪れるものだということを念頭におき、大切なデータについては別のハードディスクにバックアップするなど、データを分散させて対策することをお勧めします。
落下などの衝撃や、水濡れ
ふとした瞬間にストレージ機器を床に落としてしまい、壊れてしまった・・・という声をよく聞きます。データを保存するスマホやハードディスクは精密機械のため、落下の衝撃に脆いことはご想像に容易いかと思います。
また、精密機械は水に弱いという性質があります。飲み物の中身をこぼしてしまい、スマホに水がかかり故障するケースがあります。これらの事故については普段から気をつけていても、未然に防ぐのは難しいでしょう。
こちらの場合においても、別のハードディスクにデータをバックアップするなど、データを分散させて対策することをお勧めします。
震災、水害
北海道地震、大阪府北部地震、台風など2018年は日本で多くの自然災害があったことは記憶に新しいかと思います。防災グッズや非常食など買い求める人が急増したというニュースも話題となりました。
災害が相手だと想定すると、対策は簡単ではありません。「データは壊れるもの」という前提を受け入れ、データの保存先を分散させることをお勧めします。
たとえば現在お住まいの家とご実家の場所が離れていた場合は、データを保存したハードディスクをご実家に置いておくと万が一の備えになります。それが難しい場合は、データのバックアップ先としてクラウドサービスを検討するとよいでしょう。たとえばGoogleフォトは容量無制限で写真をアップロードできるため、もしもの場合に心強いサービスです。
動作中に電源ケーブルを抜いた、停電した
デスクトップパソコンや大容量の外付けハードディスクなどバッテリーのないストレージ機器は特に注意が必要です。データを読み書きしている際に電源が落ちてしまうと、データが破損したり、ハードディスクが認識しなくなることがあります。
対策として企業などでは無停電電源装置(UPS)が導入されますが、一般の家庭でそのような機材を導入するのは難しいでしょう。となるとやはり、データのバックアップをしておくことが効果的な対策となります。
写真バックアップにおすすめのハードディスクとは
普段から気をつけていても事故は起こるもの。ここで大切なことは、データを保存する機器はいずれ壊れるということを念頭に置き、データを複数の場所に保存する(バックアップする)ことです。そこで、写真のバックアップ先としておすすめしたいハードディスク製品があります。それは、「おもいでばこ」です。
「おもいでばこ」とは、家中に散らばった写真データをひとまとめに保存できるハードディスクです。詳しくはこちらをご覧ください。
家の中にはスマホ・パソコン・外付けハードディスク・カメラ・SDカードなどさまざまな場所に写真が点在していると思います。「おもいでばこ」にはUSBポートやSDカードの差込口があり、そこに機器を差し込んでボタンを押すだけで写真のとりこみができます。
また、「おもいでばこ」はパソコンやスマホと無線でつながります。Windows、Mac、iPhone、Androidそれぞれ専用のアプリを提供しておりますので、簡単に写真のとりこみが可能です。
「おもいでばこ」にとりこんだ写真は、テレビをはじめ、スマホやパソコンで閲覧ができます。
「おもいでばこ」にパソコンやスマホの写真を保存すると安心できる理由
「おもいでばこ」はお客様の写真を預かるという大事な役割を担っています。あらゆる危険からデータを守るため、さまざまな仕組みを施しております。
操作ミスで写真を削除してしまっても安心、ごみ箱機能を搭載
大量の写真を整理していると、あとから見返したい写真を誤って消してしまうことがあると思います。そうならないように、「おもいでばこ」では写真を削除する前に、一度ごみ箱というスペースに移る動作となっております。そのため、あとから操作ミスに気づいてもごみ箱の中から取り出すことができます。
外付けハードディスクやUSBフラッシュに自動でバックアップする機能を搭載
「おもいでばこ」はデータを保存する場所として内蔵ハードディスクを搭載しております。前述したとおり、ハードディスクは精密機械のためいつかは寿命を迎えます。その備えとして、「おもいでばこ」の背面にはバックアップ専用のUSBポートを搭載しています。難しい設定は一切なく、そのポートに外付けハードディスクやUSBフラッシュを接続しておくだけで「おもいでばこ」の中の写真をすべてバックアップすることができます。「おもいでばこ」の電源を切るときにバックアップが自動で行われるため、突然の故障に備えることができます。
バックアップ動作確認済みの製品については下記をご確認ください。
ディスクに異常がないかチェックし、自動で修復するディスクリカバリー機能を搭載
「おもいでばこ」は2011年の発売開始から現在まで発売が続いている製品ですので、さまざまな故障パターンとその対策のノウハウが蓄積されています。その一つとしてディスクリカバリーがあります。この機能は、「おもいでばこ」の電源をオンにすると、ディスクに異常が発生していないかチェックし、もし異常が見られた場合は修復を試みます。
ディスクリカバリーは、実際にデータ故障としてお客様から返品された製品を一つ一つ解析することで実装した機能です。製品の傾向として発生しやすい故障を未然に防ぐ仕組みとなっております。
※対応モデル : PD-1000、PD-1000S, PD-1000S-L
リビングのテレビのそばに設置するため、落下や水濡れの心配が少ない
スマホに写真を保存していると、落下や水濡れによる故障の心配が尽きません。そんなときは、スマホの写真は「おもいでばこ」に移しておくと安心です。「おもいでばこ」はテレビで写真を楽しむコンセプト上、設置場所はリビングのテレビ台となります。そこに設置しておけば、落下や水濡れといった事故には遭遇しにくくなるでしょう。
一方で、テレビ周りは熱がこもりやすいという環境的要因を抱えています。「おもいでばこ」はそれを考慮し、内部温度を定期的に監視する仕組みが入っています。温度が非常に高くなると、テレビ画面上でお知らせを表示し、動作速度を調整してハードディスクの寿命を縮めにくくする仕組みをいれています。
万が一、故障してしまった場合に備え、バッファローのデータ復旧サービスと連携
ここまで記載した対策をすべてやったとしても、万が一の事態が起きるときはあります。たとえば、データのバックアップができていると思い込んでしまっていて、故障したタイミングで実はできていなかったことが発覚したというケースです。また、住まいが被災してしまったことでデータのバックアップ先含めすべて故障というケースもあるでしょう。
そんなときは、プロフェッショナルに相談することで解決することがあります。バッファローでは、データ復旧サービスを展開しております。通常のハードディスクだけでなく、「おもいでばこ」に関するご相談のメニューも揃えておりますので、もしもの場合の備えとして知っておくとご安心いただけるかと思います。
写真の保存先としてご安心いただくために
大切な思い出となる写真は、いつまでも手元に残しておきたいもの。私たちおもいでばこ開発チームは、その役割を担うサービスを提供し続けるために、製品の品質向上に対して真摯に取り組んでおります。写真の保存先やバックアップ先について不安のある方は、「おもいでばこ」を選択肢の一つとして検討していただけると嬉しく思います。
▼デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」