2024年11月、待望の大型アップデート!おもいでばこ PD-2000シリーズが、Ver.7.10で更に進化しました。
写真取り込みの操作性向上、省エネ機能の強化、さらにバックアップ機能の改善など、日常使いの利便性が大幅に向上しています。
おもいでばこ歴7年、二児のパパである私が実際の使用感とともに新機能を徹底レビューします。
従来モデルから大幅パワーアップしたPD-2000シリーズ。以前のおもいでばこからの進化ポイントは下記の通りでした。
- 写真や動画のとりこみ速度がUP
- レスポンスが速くなって、リモコンでサクサク操作が可能に
- 4K動画/HEVC動画正式対応
これらの基本的な進化ポイントについては、以前の記事で詳しく解説しました。
今回の記事は、2024年11月の最新アップデートに絞って、詳しくレビューします。
2024年11月にリリースされたアップデートで、もっと便利に。
7年間おもいでばこを愛用し続けてきたユーザーとして、最も期待していた進化がついに実現しました。
今回のアップデートにより「とりこむ」「残す」といった核心となる機能の使い勝手がブラッシュアップされました。まるで、新製品のように生まれ変わりました。
この改善により、おもいでばこは大切な家族の写真や動画を保存する場所としての機能がさらに充実。同時に、ストレスなく写真を楽しむ体験を生み出してくれる機器として一段階進化を遂げたように思います。
家族の大切な思い出を守りつつ、写真整理の時間が、新しい思い出を振り返る楽しいひとときへと変わりました。
それでは、各機能の具体的な進化ポイントを詳しくご紹介していきます。
アップデートその1:とりこみ処理中の待ち時間が無くなり、待機しなくても閲覧が可能に
「写真や動画のとりこみ中も、他の作業ができたらいいのに…」これまでのおもいでばこユーザーなら、誰もが感じていた願いではないでしょうか。 今回のアップデートで、この課題が解決されました。
写真や動画のとりこみについて、バックグラウンドに移動できるようになったのです。これによって、とりこみ中でも、別の作業が可能になりました。家族との思い出を振り返る時間に、”とりこみ待ち”をしなくて済むようになりました。
とりこみを開始すると、ホーム画面に「とりこみの進行状況」というボタンが表示されます。このボタンはとりこみ処理中のみ表示され、選択すると進行状況の画面に遷移します。
とりこみがバックグラウンドで処理されるようになったことで、例えば下記のようなシーンでも中断されずにそのまま楽しめます。
- 写真のスライドショーを再生中
- 動画を再生中
- アルバムの仕分け中
そうなると気になってくるのは「万が一、とりこめない写真や動画があったときに、わからないままになってしまわないか?」という点。そこは、通知機能でフォローされています。安心ですね。
ここまではスマホアプリからのとりこみを例として紹介しましたが、USBストレージやSDカード経由のとりこみにも対応しています。おもいでばこ本体の前面ボタンを押してとりこみを開始すると従来どおり進捗表示画面に切り替わりますが、ここでリモコン操作を行うことで、この画面をバックグラウンドへしまうことができるようになりました。
それでは次に、今回のアップデートで嬉しいと感じた瞬間をご紹介します。
写真を見返して夢中になった子どもの利用を妨げないのが嬉しい
「パパ、あの動画見せて!」
子どもたちは自分が写っている動画が大好きで、テレビにおもいでばこの画面が映るのを見つけると即座にやってきます。その無邪気な要望を断るのは忍びなく、つい動画再生に付き合ってしまう毎日。その結果、新しい写真のとりこみが後回しになり、スマホの中に未整理の写真が溜まっていく…。子育て中のご家庭なら、きっと共感していただけるのではないでしょうか。
しかし、今回のアップデートでこの悩みが解消されました。子どもたちの動画視聴を邪魔することなく、バックグラウンドで写真のとりこみができるようになったのです。家族の笑顔の瞬間をとりこみながら、同時に思い出を楽しむ。そんな理想的な使い方が、ついに実現しました。
家族の行事から帰宅後、すぐに写真が見返せて楽しい
休日の家族行事。私も妻もスマホで写真やビデオをたくさん撮影します。帰宅後、スマホを手に、妻と私が同時におもいでばこへアクセスする──そんな微笑ましくもある光景が我が家の定番となっています。二人とも撮影した写真を早く見返したい気持ちでいっぱいなのに、「どうぞどうぞ」ととりこみの順番を譲り合う。
このとき、二人分の写真や動画をすべておもいでばこに取り込まないと見返しが始められないので、待っている間に別のことに取り組んでいると、ついタイミングを逃しちゃうんですよね。せっかくの新鮮な思い出が、後回しになってしまう残念な経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、今回のアップデート後は状況が一変。先に取り込んだ写真をすぐに家族で見返しながら、もう一方のスマホからの取り込みを同時に進められるようになりました。「あ、このショット良いね!」という会話を楽しみながら、すべての思い出を余すことなく保存できる。そんな理想的な写真整理の時間が実現できました。
アップデートその2:長く使うからこそ大事な省エネ機能が強化
「大切な思い出を守りながら、環境にも優しく」
この章では、多くのユーザーから寄せられていた電源管理に関する改善をご紹介します。
おもいでばこは、いつでもスマホから写真をとりこんだり閲覧したりできるよう「待ち受け状態」で動作しています。スマホで撮影した思い出を、その場でサッととりこんだり、閲覧したりできる手軽さは、多くのご家庭で好評をいただいています。
一方で、「使っていないときの電力消費が気になる」「製品をできるだけ長く使い続けたい」という声もありました。
これまで待機電力を抑えるためには、おもいでばこ背面の電源スイッチ操作する必要があり、少々手間がかかっていました。今回のアップデートで、この課題に対して解決策が示されました。待機状態に関する設定が追加され、おもいでばこの使い方に合わせて電源管理を最適化できるようになったのです。お好みに応じて待機時の動作を調整できるようになりました。
画面を用いて具体的な設定方法を説明していきます。
省電力モードで待機状態の電力消費が約1/3に
下記の手順で遷移する画面に項目が追加されました。
ここで、二つの軸でモードが変更できます。まずは省電力モードについて解説します。おもいでばこが待機状態にあるとき、モードによって動作が変わります。具体的には、下記のとおりです。
待機状態 | 省電力モード | 標準モード |
---|---|---|
おもいでばこアプリからの閲覧や取り込み | 不可 | 可能 |
電力消費 | 標準モードの約1/3 | 従来通り |
リモコン有効範囲 | Bluetooth通信の待ち受けがオフ(付属のリモコン操作の有効範囲が狭くなる場合がある) | 制約なし |
なお、省電力モードから起動するときは、おもいでばこ本体やリモコンの電源ボタンを押す操作が必要になります。おもいでばこアプリ上の操作で電源をオンにできないのでご注意ください。
上記のとおり使い勝手に直結する制約も含まれていますので、どの設定を適用するかどうかは十分検討の上、ご判断ください。
※省電力モードの設定時に、おもいでばこを直接見えない場所(テレビの裏など)に設置して操作を行っている場合、リモコンで電源オンの操作ができなくなる場合があります。その場合は、リモコンの赤外線信号が届くようにおもいでばこを見える場所に設置していただくことで、省電力モードでも快適にご利用いただけます。
自動電源オフ機能で、安心・快適に使える
この機能を有効にすると、電源を切り忘れても、何も操作しない状態で一定時間が経過した際におもいでばこが自動で待機状態となります。省電力モードと組み合わせて使用すると、効果的な省エネも実現します。
家族みんなで使うおもいでばこだから、電源の切り忘れ防止機能が便利です。お子様からご年配の方まで、誰が使っても電源の切り忘れを自動でケアするので、安心して楽しめますね。
自動電源オフまでの時間は、下記のとおりお好みで選べます。ご家庭の使い方に合わせて選んでみてください。
- しない
- 15分
- 30分
- 1時間
- 2時間
- 3時間
なお、スライドショーや動画の再生中に関しては上記を有効にしても妨げられずに視聴ができますのでご安心ください。
アップデートその3: バックアップ機能がより柔軟な設定で利用可能に
大切な写真や動画のバックアップが、さらに使いやすくなりました。従来はおもいでばこ本体やリモコンの電源ボタンで切る際に接続した外付けハードディスクにバックアップが行われていました。これが、バックグラウンドで実行されるようになったことで待機状態に入るまでの時間が大幅に短縮されました。
これまでも簡単だった電源オフ時のバックアップ処理。新しく搭載されたバックアップは、電源状態を気にすることなく、定期的に自動で大切なデータを保護します。「いつ電源を切るか」を考える必要がなくなり、より安心してお使いいただけるようになりました。
たとえば、つぎのような利用者やご家庭で便利にお使いいただけます。
- おもいでばこを毎日使うけど、電源操作を忘れがち
- おもいでばこをアプリ中心でつかっている
- 遠方に住むご家族のおもいでばこを管理している
スケジュールベースで行われる自動バックアップが行えるようになったことで、電源ボタンの操作によらずに、いつでも最新のデータを安全にバックアップ。万が一の際も、最新データまでしっかり復元できるので、より安心して利用できるようになりました。
バックアップの安心感は格段に良くなりました。
バックアップのスケジュールを組んで自動化
下記の手順で遷移する画面に項目が追加されました。
※前提として、おもいでばこの背面の端子に外付けストレージを接続する必要があります。
デフォルトでは毎日午前4時でセットされています。深夜に稼働するように設定しておけば、普段の利用を妨げることはないかと思います。
バックアップ一覧機能が追加されたのも嬉しい
バックアップ一覧から選んで、使用容量や写真・動画の保存数などを一覧で確認できるようになりました。また、一覧にあるバックアップを削除したり、復元が選べるようになっています。もし外付けストレージの容量が足りなくなったときも、この一覧を確認してみるとよいですね。
アップデートその3応用編 : Googleフォトアップロードがもっと便利に
大切な写真や動画を「残す」役割をもつ機能としてバックアップに次いで便利なのが、Googleフォトへ自動でアップロードできるクラウドアップロード機能です。この機能も、新しくスケジュール設定とバックグラウンドでのアップロードに対応して、使いやすく便利になりました。具体的に見ていきましょう。
使いやすくなった、クラウドアップロード機能を紹介していきます。
これまで通常のバックアップと同様に、クラウドアップロードに関しても電源ボタン操作を行わないと処理が開始されない動作でした。今回のアップデートにより実行タイミングをスケジュール化することで、アップロード漏れを防ぐことができるようになります。
こちらも深夜など普段の利用を妨げない時間帯に設定しておけば良いかと思います。
そもそもクラウドアップロード機能って何? 簡単解説
便利なクラウドアップロード機能ではありますが、これまで一度も使用したことがない方に向けて解説します。
この機能ではお手持ちのGoogleアカウントをおもいでばこに登録することで、自分で設定した条件の写真や動画を自動でGoogleフォトへアップロードすることができます。
おもいでばこはリビングに設置してテレビで写真を見たり、家の中でスマートフォンから閲覧して楽しむことが主な利用方法ですが、ふと外出先で昔の写真を見たいシーンがあるかと思います。たとえば友人や家族と会ったときに「あのときの写真を見せたい」と思いつつも、スマホに入っていなくて諦めざるを得ない、といったシーンですね。
そこで、クラウドアップロード機能を利用すれば、おもいでばこの中の写真や動画がGoogleフォトに自動で保存されますので、スマホから場所を問わず大切な思い出にアクセスできます。
詳しくは下記のページをご覧ください。
クラウドバックアップのスケジュール設定は、帰省時に便利
この機能の価値を、筆者の実体験を通してお伝えします。
クラウドバックアップ機能はリリースされた当時から便利に使っていましたが、以前は「おもいでばこの電源を切り忘れる」という課題がありました。特に困ったのが実家への帰省時です。
両親との会話で孫の話題になり、「最近の写真を見せよう」とGoogleフォトを開いたものの、最新の写真がアップロードされていないことに気づきました。電源を切り忘れたので、クラウドアップロードが行われていなかったのです。年に数回の貴重な帰省の機会だけに、とても残念でした。
でも、今回のアップデートで追加されたスケジュール設定により、この心配は解消されました。クラウドアップロード機能では、自動で最新の写真がスケジュールでアップロードされるようになったので、いつでも最新の思い出を共有できます。
特に遠方にご家族がいる方には、ぜひご利用ください。大切な家族との思い出の共有を、より確実・簡単にできますね。
まとめ
今回のアップデートは、「より安心、便利になった、待望のアップデートといえるのではないでしょうか。
・とりこみ処理中の待ち時間が無くなり、待機しなくても閲覧が可能に
・長く使うからこそ大事な省エネ機能が強化
・バックアップ機能がより柔軟な設定で利用可能に
・Googleフォトアップロードも、より便利に
大切な思い出を「残す」「守る」「共有する」のすべてが、よりスムーズ、確実になりました。
※今回のアップデートはPD-2000シリーズ限定の機能です。
PD-2000シリーズをお持ちでない方は、この機会に買い替えを検討してもよいアップデートではないでしょうか。
家族の笑顔、成長の記録、大切な瞬間。
大切な写真や動画をちゃんと残せて、楽しめる「おもいでばこ」おすすめです。