「おもいでばこ」がせっかくお家にあっても、スマホの写真をなかなか保存しないというお話をよくうかがいます。もしかするとあなたもそうかもしれないですね。
写真データのバックアップは早めにすることが望ましいです。スマホの写真は取り急ぎ「おもいでばこ」にざっくり保存し、その後「おもいでばこ」のスマホアプリで整理してはいかがでしょうか。面倒だった写真の仕分けも、最新のスマホアプリなら驚くほど簡単になりました。
「おもいでばこ」をお持ちでない方にも、写真整理を簡単にできる方法として参考にしていただければと思います。
「おもいでばこ」には良い写真を厳選して入れたい?その気持ち、かえって整理を遠ざけているかも?
「おもいでばこ」に写真をなかなか保存しないとは、なんてもったいことでしょう。
「おもいでばこ」は家族で見返す写真アルバムでもあるから、良い写真を厳選して入れたい。そんな思いがあるのかもしれません。
そもそも「良い写真」というのはどのような写真なのでしょうか?
実はこれを判断するのは簡単なことではありません。撮影してからしばらく経った写真であればさらに難しさを感じます。ですので、写真を選びながら「おもいでばこ」に入れようとすると悩んでしまい、時間がかかってしまう。それでつい億劫になってしまうのではないでしょうか。結果、いつまでたっても「おもいでばこ」に写真をいれずじまいになってしまう。これは写真のバックアップという意味で心配です。
スマホの写真のバックアップのために「おもいでばこ」を購入された方も多いでしょう。写真データは早めに二箇所(以上)に保存する。これは写真整理協会でも強くお伝えしていることです。
データはふとしたきっかけで消えてしまったり、壊れてしまうもの。スマホだけにしか入っていない写真はいつなくなってもおかしくありません。
バックアップ先をクラウドにしている方も、クラウドのデータ容量がいっぱいになって困っている人が増えています。その時に、手元に保存できて、自分で管理できる「おもいでばこ」は、最良のバックアップ先であり、デジタル写真の居場所でもあります。
不要そうな写真もひとまず「おもいでばこ」へ
「写真は未来への贈り物」といったコピーをよく耳にしませんか。同じ写真でも撮った直後と何年か後で感じ方が変わることはよくあることです。
黒歴史のように感じた自分の昔の写真も何十年か経てば愛おしく思えるなんてことも大いにありえます。
要らない写真って何だろう
アルバムやフォトブックを作る時、誰かに写真をプリントしてプレゼントする時。選ばれない写真というものは確かにあります。でもその写真たちは決して不要写真というわけでもありません。
例えば公園でのお子さんの様子、たくさん撮りすぎて成長記録アルバムには入れなかったかもしれません。ですがその写真の後「公園から帰りたがらなくて大変だったなあ」と、イヤイヤ期の子育てを思い出すということはあるでしょう。
日常のささやかなシーンに特別感は感じづらいかもしれませんが、ママからしたら愛おしい育児の記録であり、子供の成長を感じるとともに自分の子育ての頑張りを実感できる写真です。そんな写真は沢山あるはず。そんな日常の様子を見ていないあなた以外の家族にとっては、とても新鮮にうつる写真かもしれません。

同じ写真でも人によって価値が違ったり、後で見たら良いと思えたりする。その時には価値を感じなかった写真も、失ってしまったら2度と見ることはできません。保存してあれば後で面白いとか、時代を感じるとか、新たな発見をすることは往々にしてあるものです。
1枚ずつ悩む時間があったら、ためらわず、ざっくり保存
似たような写真、不要そうな写真、ありふれた日常の写真。写真の取捨選択をすることはストレージ容量の節約や見返しやすさの観点からとても有効です。
ですが、そこに時間がかかりすぎてしまうのならば、ひとまずざっくり「おもいでばこ」に保存することをおすすめします。そうすることで写真を早めにバックアップできます。 仕分けは、未来のあなたに、お任せすればいいのです。
まずは写真データを守りましょう。その後で目的に応じて写真を選んだり、分類したら良いのです。
写真を分類するのに便利な振り分け機能
「おもいでばこ」には、写真を自分の好きなようにグルーピングして見返すことができる「アルバム」機能があります。写真をそのアルバムに簡単に振り分けていけるのが、振り分け機能です。一度に9つまでのアルバムを指定できる他、お気に入りやゴミ箱に入れていくこともできます。
そうはいっても写真を「おもいでばこ」に保存した後で、写真をグルーピングするのは面倒だし、どう分けたらいいのかも分からない。無駄に「おもいでばこ」の容量を使うのも何だか嫌。それもとてもわかります。
まずはよく「おもいでばこ」を使うシーンで実践してみませんか。
◆振り分け機能について詳しく知りたい方はこちら
◆写真整理協会 寄稿記事 振り分けメソッドを知りたい方はこちら
例えば旅行やイベントをスライドショーで振り返る時
家族で旅行やイベントの振り返りをスライドショーで楽しむ。簡単ですぐできる見返しですよね。この場合は「スライドショーで思い出を見返すこと」を目的と考えます。この時、スライドショーで似たような写真ばかり出てきると見返しがつまらなくなりますよね。
そこで、スライドショーで見返すために良い写真を選びアルバムにまとめます。この時、明らかに不要な写真があれば並行してゴミ箱に入れていくのもおすすめです(明らかに不要な写真というのは、何が写っているのか分からないミスショットや一時的なメモのために撮った写真、多すぎる連写などです)。
また例えば子どもにとっては要らない写真でも、親はとっておきたいというものもあるかもしれません。そんな時はそれらをまとめ、非表示設定※することで解決できます。振り分け機能を使うとそれが一度にできます。
※非表示設定にするとカレンダーやおもいで散策では表示されなくなります。

振り分け機能は目的や用途別で写真をスピーディに仕分け
もちろん、その他にも写真の仕分けはいろいろな目的やパターンがあります。写真整理の基本は時系列。写真を探す際、撮影日から探せばある程度は絞り込めます。ですが撮影日では見つけづらい写真もありますし、目的や用途によってまとめれば、撮りっぱなしでごちゃごちゃしていた写真もすっきり。楽しく見返しやすくなります。
身近な例としては、アルバムやフォトブックにするための写真をピックアップしたり、冠婚葬祭で使うスライドショーのための写真をまとめておくといった使い方でしょうか。他にもさまざまな仕分けができます。
・子供別の成長記録アルバム用>人物別仕分け
・イベントや行事の振り返り>シーン/テーマ別仕分け
・祖父母への写真プレゼント>用途別仕分け
スマホアプリからも使えるようになった振り分け機能
「おもいでばこ」のアルバム機能はこういった仕分けに便利ですが、これまでの課題は、この便利な振り分け機能を使うために、テレビの前に座る必要があったことでした。今回のアップデートにおける最大のポイントは、この整理がスマホだけで、いつでもどこでもできるようになった点です。これにより、『後から整理』の心理的・時間的なハードルが劇的に下がりました。お気に入りマークをつけるような感覚で仕分けていくことができます。1つの写真を複数のアルバムに入れることも簡単です。
例えばこんな使い方も。
・アルバムに入れる作業のついでにいらない写真は「ゴミ箱」へ
・手が止まった写真は「お気に入り」
・削除ほどでもないけれどスライドショーなどで見る必要がなければ非表示指定しているアルバムへ
こういった操作を同時にできます。



振り分け設定はスマホごとに出来る、やっぱりやめたも簡単
振り分け設定ではアルバムを9つ設定できますが、このアルバム設定はいつでも変更ができます。また9つすべて設定する必要はありません。
前回は被写体別に分けたけど、今回は用途別に分けたいといった場合にはアルバム設定を変更すればOK。
振り分けは右上の「確定」をタップするまでは実行されません。振り分け指定を修正したければ、もう一度タップすることで選択が外れます。気軽に振り分けてみると良いでしょう。
この振り分け機能がスマホアプリから使えるようになったので、誰かがTVを使っている時でも操作ができますし、寝室でくつろぎながら操作しても良いですね。
振り分け設定はスマホごとに違う設定となります。同じ「おもいでばこ」でも私と家族では仕分けたい内容が違うかもしれませんから、気にせず自分なりの振り分け設定ができます。
今の“不要”は、未来の“宝物”かもしれない。だから、ひとまず「おもいでばこ」へ。
冒頭で「『良い写真』というのはどのような写真なのでしょうか?」という問いかけをいたしました。
良い写真を残したい、良い写真だから大事と思うのは当然です。ですがこれはどんな写真なのでしょう。
絵面として考えれば構図やバランス、露出やピントが適正なものと言えます。それは確かにそうですが、それ以外にもシャッターのタイミングが絶妙であったり、そのシーンの感情がよく伝わってくるものであったり、撮る人の個性が感じられたり、前後のストーリーが思い浮かぶ・・・といったものも良い写真です。

つまり技術だけではなく「見る人や撮る人の心に届く力」を持つ写真は良い写真なのです。プロの写真家であれば、それがより広く多くの人に届くことが大事でしょう。ですから「本当に良い写真」と言われたら、自分が撮ったものの中にはないかもしれない。実はこれも選べない理由なのではないかと思います。AIに写真を選んでもらったらスタジオでプロに撮ってもらった写真だけになった、なんていうことも起きるかも。
ですが、私たちの写真は自分や家族、身近な人にとって良い写真であれば良いのです。それは見る人や、その時々によっても感じ方は違います。自分のためのアルバムと祖父母に贈るアルバムでは選ぶ写真も違うように目的によっても変わってきます。
私たちが撮る記念写真や、日常の風景といった沢山の写真の中から「良い写真」を選ぶ場合、目的があればやりやすいはず。その目的は後から生まれることも多かったりするのです。
まずはざっくりで良いので写真データは「おもいでばこ」に入れましょう。バックアップの観点からも安心ですし、細かい整理は後からで大丈夫。振り分け機能を気軽に活用しながら整理も楽しんでみて頂いたら良いと思います。
一般社団法人 写真整理協会
西塔 カオル(執筆)
浅川 純子 (監修)
写真整理協会は、大切な写真データを失うことなく未来へ残す大切さを伝えています。写真を整理することで、思い出を見返せる機会をつくり、写真を楽しむ時間を幸せな体験に変える。そして日々の暮らしに笑顔が増える時間を写真整理アドバイザーと共に届けてまいります。
ホームページ:https://photokeep.org
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