こんにちは。写真整理アドバイザーの西塔カオルです。 「おもいでばこ」を10年以上愛用しているヘビーユーザーであり、私自身も大学生の子どもを持つ親のひとりです。
ある日、写真整理レッスン中に、親御さんからこんなご相談をいただきました。
「我が子が二十歳(成人)を迎える節目に、これまでの写真をアルバムにしてプレゼントしたい」
実はそう思っている方は多いのではないでしょうか。ですが、手元のスマホやパソコンに残された膨大なデータ、さらにはプリントされた写真たちを前にして「一体どこから手を付ければ……」と途方に暮れてしまう方は少なくありません。
たとえ「おもいでばこ」で写真はすっきりまとまって探しやすい状態になっていたとしても、「いざ一冊のアルバムという形にするとなると、どれを選べばいいのだろう」と迷ってしまうこともありますよね。
ですが、手元のスマホやパソコンに残された膨大なデータ、さらにはプリントされた写真たちを前にして「一体どこから手を付ければ……」と途方に暮れてしまう方は少なくありません。
たとえ「おもいでばこ」で写真はすっきりまとまって探しやすい状態になっていたとしても、「いざ一冊のアルバムという形にするとなると、どれを選べばいいのだろう」と迷ってしまうこともありますよね。

1. 「二十歳のお祝いアルバム」の基本ルール
二十歳のお祝いアルバムづくりで一番大切なことは、「最初に出口(枠組)を決めてしまうこと」です。
① 基本はポケットアルバム「2冊」。でも「1冊目だけ」でも大成功!
まず決めたいのがアルバムの冊数と写真の枚数です。1見開き12ポケット(Lサイズ2列3段)のポケットアルバムを「2冊(計480ポケット分)」用意します。このタイプのアルバムは現在よく流通しているものになります。


- 1冊目: 0歳〜小学1年生(幼少期~小学校入学頃)
- 2冊目: 小学2年生〜高校卒業・二十歳まで
あえて上限をあらかじめ決めてしまうことで、「もっと入れなきゃ」「どれも捨てがたい」という無限の選定作業から解放されます。
もし「2冊も作るの?」と不安に思っても大丈夫。写真が爆発的に多くて可愛い盛りである「1冊目(幼少期〜小学校低学年頃)」ができるだけでも、アルバムとしては大成功です。
20年分はしんどいと感じたら「まずは1冊目を完成させること」を目標にしてみてください。それだけでも、子どもにとっても親にとってもかけがえのない宝物になります。
② 一生持って歩ける「かさばらない量」という優しさ。
親世代が作ってくれた昔ながらの大きなアルバムは、重くかさばり、子どもが自立して引っ越しや結婚をする際に大きな負担になってしまうことがあります。家の隅に追いやられ、どこにあるんだっけ?となることも。
「(かさばらない)データはたくさん残してあってもいい。でも、一生そばにおいておくものはコンパクトに」 。 1~2冊にぎゅっと凝縮されたアルバムは、子どもにとっても負担にならず、人生の節目で何度でも開きたくなる「ちょうどいい宝物」になります。

③ 年齢ごとに「目標枚数」を配分する(穴埋め方式)
480枚(あるいは1冊なら240枚)を単に年数で均等割りにすると、途中で無理が生じます。なぜなら写真の量は「0〜5歳の頃はとても多いのに、中高生になるとガクンと減る」からです
★写真枚数の増減のイメージ
- 誕生(0歳)〜未就園: 写真が一番多い時期。ゆったり枚数を割り振る(例:0歳期 約24枚〜)
- 園時代(年少〜年長): 行事も増えて盛り上がる時期(年間 約24〜36枚)
- 小学校(1年〜6年): 学校行事や習い事で安定して写真がある時期(年間 約24〜36枚)
- 中高生(13歳〜18歳/中学1年〜高校3年): 部活や友達同士の行動が増え写真が減る時期(年間 約12枚)
(上記枚数には各年齢を記載した見出しカードが含まれます。見出しカードについては後述)
「二十歳のお祝いアルバムの作り方小冊子」では各年齢ごとに具体的な枚数を提案しています。

「3さい」の見出しカードはP.17としていますがあくまで目安です。

こうして先に見出しカードを所定のページに差し込んでしまいます。

見出しカードの表記は全て年齢でも良いですが、誕生日区切りの「年齢」ではなく「学年(年度)」で分けると分かりやすいです。子どもの生活や行事は「4月〜3月」の年度単位で動いています。運動会、発表会、入園・入学、卒園・卒業といったイベントも学年ごと発生するため、「学年」で区切った方が写真選びで迷いません。入園したら「年少」「年長」、入学したら「小1」「小2」など学年表記にすると良いでしょう。
こうすることで全体の枠と見出しの位置が最初から決まり、「どこから始めてもOK(穴埋め方式 )」でアルバム作りを進めることができます。
「おもいでばこ」をお使いの方なら、この穴埋め方式はさらに簡単になります。日付ごとに自動で整理されているので狙った学年の写真がすぐに見つかり、気になった写真をアルバム機能で振り分けるだけで良いからです。「おもいでばこ」を検索&絞り込みのパートナーにすれば、穴埋め作業はサクサク進みますよ。
2. 挫折しないためのヒント&「いいかげん」の哲学
写真整理を進めるうえで、完璧主義は一番の敵です。上手に力を抜くための3つのヒントをご紹介します。
ヒント1:一番身近で記憶が新しい「昨年度」から手をつける!
アルバムづくりというと「誕生(0歳)」から順番に作りたくなりますが、実はこれが挫折の罠。赤ちゃんの頃の写真はどれも可愛すぎて選べず、1ページ目からフリーズしてしまいがちです。
穴埋め式で作って良いのですから、例えば昨年度から始めてみましょう。「この年は部活の大会と修学旅行くらいだな」と記憶がはっきりしているため選定がスムーズです。1年分取り組んでみると写真選びの手がなれます。そうしたら次は、その前の年に取り組んでみる。もしくはやりたい年に取り組むのも良いでしょう。
まずは「1年分できた!」という小さな成功体験をつくってから、可愛い幼少期へと遡ってみる、でいいのですよ。
ヒント2:フォトブックではなく「ポケットアルバム」を選ぶメリット
「フォトブックの方がスッキリしていて好き」と思う方も多いでしょう。じつはポケットアルバムには、挫折を防ぐ大きなメリットがあります。
- 途中でも楽しめる: フォトブックは全ページ作って印刷・製本するまで手元に残らず、途中で諦めるとゼロになってしまいます。ポケットアルバムなら、1ページ差し込んだだけでも「作った分だけ完成」しており、途中の状態でも見返して楽しめます。
- 差し替えが自由自在: あとから「やっぱりこっちの写真にしよう」と入れ替えたり、子どもが成長してからお気に入りの写真を抜き出したりするのも簡単です。
- 買ったりもらったりしたプリントも活かせる:学校で買ったり、友人からもらったお気に入りのプリントもそのまま差し込めます。
それでもフォトブックがいいという方もいらっしゃると思います。好みも大事です。ただ20年分を1冊に!と思うとなかなかの根気が必要。難しいと感じたら、キリのいい単位、例えば「誕生から園時代」で1冊「小学校時代」で1冊などにまとめることをおすすめします。
ヒント3:「完璧じゃない」それが家族らしさ
「空きページが残ってしまった」「全枠埋まらなかった」としても、まったく問題ありません。
「ここ埋まってないの、お母さん(お父さん)らしくていいよね」
「じゃあ、残りのページは私(僕)が自分でやろうかな!」 そんな会話が生まれることこそが、家族アルバムの醍醐味です。「完璧に仕上げて渡すこと」だけが正解ではありません。少しの未完成さや余白も含めて、そのご家庭ならではの「家族らしさ」です。

子どもが成長して自分で写真を足したり、アレンジしたりできる「余白」を残しておくくらいの、良い意味での「いいかげん」な気持ちで進めてみてくださいね。
3. 今すぐできる!写真選びのコツ
実は大変なのが写真選びですよね。「どれも可愛くて選べない」と手が止まってしまいがち。スムーズに絞り込むための大切なポイントをご紹介します。
① 「第一印象(直感)」で良いと思ったものは大切にする!
大量の写真を見返しているときに、「あ、これパッと見ていいな」「なんだか好きだな」と直感で感じた写真は、迷わず選んでおきましょう! 「こっちの方が背景が綺麗かな」「ちゃんとカメラ目線かな」と考え始めると選びきれなくなります。「パッと見て心が動いた1枚」こそが、将来見返したときにも当時の空気感を思い出させてくれる一番の写真です。自分の第一印象を信じましょう!
② 写真選びの基準は「1行事1~2枚」+「記憶のフック」
- 大きなイベント(入学式・七五三など): 1行事あたり1~2枚で十分です。良い写真がたくさんあるような記念イベントなら別冊にすれば良いのです。実際、スタジオで作ってもらうこともあるかと思います。
- アップばかりでなく背景を入れる: 顔のアップだけでなく、当時の自宅の部屋、通学路、よく遊んだ公園などが写っていると、将来見返したときに一気に記憶が蘇ります。
- 大切なおもちゃや習い事: 当時夢中になっていたおもちゃ、頑張っていた習い事(自転車に乗れた瞬間なども良い)、親友や大好きなペットの写真なども本人目線で嬉しい1枚になります。


記憶のフックになる日常の1コマ
また、データから選ぶ写真だけでなく、「学校で買ってそのまま保管してあるプリント写真」や「友達や親戚からもらって気に入っているプリント」もありますよね。それらを優先してアルバムに入れてもいいでしょう。
今お子さんが二十歳くらいですと、学校行事の写真や、友達同士で交換した写真など、最初から「紙」として手元にある写真は素敵な思い出であることも多いはず。もしかすると、それだけでも穴埋めできてしまうかもしれません。
実は写真選びは「慣れ」が一番。最初は戸惑うかもしれませんが、やっているうちに自分なりの基準ができていきますよ。

4.プリントをしよう!
【注意】動画ばかり撮りがちな時代の落とし穴
近年はスマホで手軽に動画を撮るご家庭が増えています。動画は子どもの声や仕草を残せる素晴らしい記録ですが、データだけの状態だと「将来、再生環境やデータ形式が変わって見られなくなる」リスクもあります。「おもいでばこ」なら動画も写真と同じように保存して、いつでもテレビで見返せるので、その点は安心です。それでも、アルバムに残すのはやはり静止画が中心。日常的に動画を多く撮っているご家庭こそ、「これは!」という場面は静止画も撮ることを意識してみましょう。動画から静止画を切り出すこともできます。
アナログな「紙」としての写真プリント。東日本大震災の津波で被災した写真を救済する取り組みがありました。この話を聞くと、紙の記録の大切さがよく分かります。
参考:FUJIFILM写真救済プロジェクトサイト
テレビで楽しく写真を見返しながら、プリントする写真はスマホへ!
写真データが「おもいでばこ」などのストレージに集まっている場合は、写真選びはとても簡単です。「二十歳のアルバム用」などの専用アルバムを作成し、そこに選んだ写真をまとめればいいだけですから。
「二十歳アルバム用_小1」などと学年ごとに細かく区切っておくと、1年ごとに作業を進めていけるので分かりやすく挫折もしにくくなります。
このとき「おもいでばこ」の振り分け機能が大活躍します。テレビの大きな画面で家族一緒に写真を楽しく見返しながら、プリントする写真を振り分けていく。おもいでばこリモコンでサクサク作業できます。同じ写真でも家族によって印象や思い出も異なるので、一人では気づかなかった思い出話が飛び出してくるのも楽しいです。
◆振り分け機能について詳しく知りたい方はこちら
https://omoidebako.jp/blog/sorting-review/
以前、スマホアプリからの振り分け機能については、こちらの記事で詳しく紹介させていただいたので、ご存じない方はぜひこちらもあわせてご覧になり、試してみてくださいね! こちらの記事後半にスマホで出来る振り分け方法について触れています。
https://omoidebako.jp/blog/photokeep-sp/

アルバムに振り分けたら、その写真をスマホに書き出しましょう。 「おもいでばこ」からスマホに写真を書き出すと、スマホの写真アプリの中に自動的に「おもいでばこ」というアルバムが生成されます。普段お使いのネットプリントアプリや店舗プリントサービスに注文するとき、そこを見ればいいので簡単です。
画面が小さいスマホだと疲れてしまうので、パソコンから写真を注文したいところですが、今はパソコンよりも圧倒的にスマホアプリが充実しています。
人生の足あとを辿り、未来の自分を応援するギフト
二十歳を迎えた子どもにアルバムを渡したとき、もしかすると面倒な顔をしたり、興味を示さなかったりするかもしれません。
けれど、それでいいのです。 そのアルバムは、子どもがこの先30代、40代と人生を歩み、壁にぶつかったときや、ふと立ち止まったときに、自分の原点を振り返る「お守り」になります。
自分はこんなにも愛されて育ってきたのだということ。 たくさんの人に囲まれて、一歩一歩あゆんできたのだということ。
「二十歳のお祝いアルバム」は、過去を懐かしむためだけのものではありません。子どもがこれから歩んでいく未来の人生を、ずっと応援し続けるための最高のギフトなのです。 まずはアルバムを1冊用意して、お子さんの最近のページから1枚、写真を差し込んでみませんか?








