おもいでばこアンバサダーズでは、このたび新たに3名の方に認定アンバサダーにご就任いただきました。写真に関するさまざまなエキスパートの皆さんをお迎えできたので、今回はぜひ皆さんにご紹介したいと思っています。
【おもいでばこアンバサダーズのご紹介→こちら】
お二人目の今回は、名古屋でタクミカメラという写真店を経営されながら、写真のある暮らしについて発信をされている鈴木貴美子さん。改めて、お店やご自身についてのご紹介をはじめ、写真にまつわる活動の数々、「おもいでばこ」との出会いやあゆみについてお話を伺いました。
タクミカメラと私のあゆみ
皆さまこんにちは。おもいでばこ認定アンバサダーに就任いたしました合同会社タクミカメラ商会 鈴木貴美子と申します。初めましてとなりますので、まずはタクミカメラと私について自己紹介から。
突然に始まった夫婦ふたりでの写真屋の経営
タクミカメラは昭和22年創業、私たち夫婦で3代目となる名古屋市中区丸の内の官庁街に、ひっそり佇む小さな写真屋です。写真屋の娘として育った私。小さい頃から写真屋の仕事を手伝っていました。しかし、撮影や写真に興味を持つことなく大人になり、臨床心理士の資格を取得。医療機関や学校現場で働いていましたが、思いの他早く父が他界。店をどうするか?悩んだものの、竣工写真のプリントに加え、ご来店くださるお客さまもゼロではないということで、「まぁやれるところまでやってみるか」と、2012年2月、写真屋の経営なんてしたことのない夫婦2人の綱渡り珍道中の始まりとなりました。
「写真を撮ったら写真屋さんで同時プリント!」が当たり前だったフィルム全盛期の忙しい写真屋に育った私は、引継いだ店のお客さまの少なさと、デジタルカメラやスマホの写真をプリントする人の少なさに驚き、戸惑い、このデジタルの時代に写真屋って必要あるのか?写真屋続けていていいのか?と写真屋の存在意義を自問自答し、悶々とする日々でした。
その矢先、写真屋としての決意を固めることができた出来事が
そんな中、写真ビジネスの未来を考えるPHOTONEXT2014で、映画「浅田家!」で有名な浅田政志さんから、東日本大震災の写真救済ボランティアの講演を聞きました。
・データは突然消えることがあること
・データのままでは想い出は蘇らないこと写真は撮って終わりではなく、プリントしてカタチに残すことでアルバムにして手にとって見ることで、時に大きな大きな力を発揮してくれるんだということ
・「写真の持つチカラ」と「プリントの大切さ」
・・・改めて、写真屋の存在意義を見つけられた、と感じたのです。
町の写真屋として、写真の持つチカラとプリントの大切さを、お1人お1人にお伝えしていこう、と思うことができたのです。写真屋の現状はなかなかに厳しいものがあるのですが、夫婦2人で何とか今も写真屋を続けることができております。
写真のプリントだけじゃない。幅が広がったお店での仕事
店での私の仕事のメインは、写真をプリントすること。1枚1枚シャッターを切った人の想いをあれこれ想像しながらプリントしています。
その他、カメラ初心者やキッズたちに、デジタルカメラの基本操作と愉しい撮り方をお伝えするハッピーフォトレッスンの開催。撮った写真をアルバムにして見返す愉しい時間を体感していただきたく、気軽にアルバムが作れるようにアルバムカフェコーナー(小さなアトリエ)を設置しました。2014年末には、アルバム大使マスター講師となり、プリントの大切さやアルバム作りの楽しさを伝えるアルバム大使を認定する講座も開き、これまでに約70名のアルバム大使さんを送り出してきました。
しかし、デジタル化が進み「アルバムを作りたいけど、写真データの山を前に、アルバムにしたい写真を探し出すことができない」という声を聴くようになりました。そこにお応えすべく写真整理上級アドバイザーも取得。2018年から写真整理アドバイザー初級研修や写真整理教室「溜め込んだ写真とデータなんとかし隊」も開催。大量の写真データを前に途方にくれている方々に、その方に合った写真整理方法をご一緒に考えながら、便利なオススメアイテムとして「おもいでばこ」もご紹介中。
写真を見返す愉しい時間に、少しでも早く辿りつけるようにナビゲートしております。
写真にまつわる活動はお店の外にも
ここ数年は、旅行代理店でのカメラ入門教室、幼稚園や小学校での保護者向け講座、テレビの情報番組など、写真にまつわるお話をする機会も頂いています。「撮る」「見返す」「飾る」「贈る」どの入口からでも、写真の持つ「みんなを笑顔にするチカラ」を最大限にするお手伝いができればと、それぞれの講座に合った内容を考えお伝えしています。
作ったスライド資料は画像にして「おもいでばこ」にとりこんで講座に挑んでおります。わが家の写真たちとスライド資料がまとめて提示できる「おもいでばこ」は、私の講座の頼もしい相棒です。
今ではお仕事の相棒にもなった「おもいでばこ」との出会い
そんな「おもいでばこ」が初めてタクミカメラにやってきたときのエピソードをご紹介します。
2016年の年末ちかくのことです。写真家の徳光ゆかり先生のフォトクインストラクター講習を店主のスーさんが受講した際、「とにかく良いはこだから、東海地区のインストラクターや写真好きな方が買いやすいようにタクミカメラで販売しなさい」と、バッファローのおもいでばこ企画担当の根本さんをご紹介いただきました。根本さんから「おもいでばこ」の説明を受けた店主のスーさんは「このはこはすごい・・うちにも入れよう!」と大興奮。でも、ボディランゲージ派で言語説明が苦手なスーさん。「とにかくすごいから」の一点張りで、何がすごいのか私にはまったく分からないまま月日は流れ…
2017年4月、「おもいでばこ」PD-1000Sの発売を機にパワーアップした「おもいでばこ」の説明のため再度ご来店いただきました。
今度こそは自分の耳でそのすごさをしかと聴かねばと夫婦揃って説明を伺い、ようやく私も「おもいでばこ」のすごさを知ることに。「このはこすごいね!」と興奮気味な私に「だからすごいって言ってるじゃん」となぜか自慢げなスーさん。夫婦間で「このはこすごいね」と共通理解が成立した瞬間でした。ご来店頂いてから早半年が過ぎ去ろうとしてましたが、夫婦の間をつなげてくださった根本さんに感射です。
最初は腰が重かった写真データの移管。はじめてみると?
そんなこんなで、2人で「おもいでばこ」のすごさを共通理解し、「おもいでばこ」を迎え入れたのですが…ゆるい2人は、夫婦の約15年分の写真データを「おもいでばこ」に移植し始めるのに3週間かかってしまいました。
15年分の写真ってものすごい量だから…
簡単って言うけど、実は大変なんじゃないの?という猜疑心も…
体と心にゆとりのある時じゃないとやれない、やりたくない…
なんて、先延ばしにしていたところ、「写真をとりこんでみましたか?」と根本さん。まずい、これ以上延ばしてはあかんと、意を決して外付けHDDに溜め込んだ写真の移植からスタート! PCに「おもいでばこ」アプリをダウンロード→LANケーブルで「おもいでばこ」とPCをつなぐ→フォルダを選んで送信。
それだけだった!
あとは、「おもいでばこ」がせっせと写真を取り込み、気づけばカレンダー上に仕分けしてくれてた!案ずるより産むが易しとはこのことか!勝手にやってくれるならと、スマホからもガツガツ送信!SDカードも挿し込んで、取り込みボタンをポチっ!あまりの手軽さに、他におもいでばこに挿し込むSDカードはないのか!?と探す私。日頃写真をカメラで撮ることが多いわが家。あちこちに点在していたSDカードを手当たり次第挿し込みました。どれを差し込んだか分からなくなっても、一度取り込んだ写真は重複して取り込まないというすぐれものでした。
忘れっぽい私でもためらうことなく挿し込める!この気軽さがめっちゃくちゃいい!店番しながら、さくさくと気持ちよく取り込み完了したのです。
写真が整理できたときの爽快感ってすごい!
15年分の家族写真&動画データが「おもいでばこ」に入った時の、あの爽快感!
アルバムが完成したときの気分と似てるけど…それ以上だったかも!
わが家の写真すべてがここにあると言いきれる分かりやすさ。
この小さい箱の中身を大画面で、さくさくと見返すことができるすごさ。全データを入れた後に子どもの誕生日アルバムを作ってタイムラインで見ました!このタイムラインはPCでは見ることができない!これを見た瞬間はトリハダものでした。
それからもつづくタクミカメラと「おもいでばこ」の活動
根本さんには、2017年6月に当店にて「おもいでばこ見たい!聞きたい!知りたい!セミナー」と題して、子育て奮闘中のママを集め、「おもいでばこ」について、ざっくばらんに根本さんに何でも聞いちゃおぅ!という、何とも贅沢なセミナーを開催して頂きました。
当店からご購入頂いた「おもいでばこ」ユーザーさんにとって、タクミカメラが根本さんのような存在になれたらいいなとの想いで「写真とりこんでみましたか?」とフォローアップしております。
写真は子どもから大人まで
どんな世代の人にも笑顔をもたらしてくれる
いろんな気づきをもたらしてくれる
愉しくてステキなアイテム
そんなステキなチカラを秘めた写真にまつわる愉しいことを模索しながら、「おもいでばこ」からピックアップしたわが家の家族写真に囲まれた店内で、今日も皆さんのお写真を愉しくプリントしております!
タクミカメラの「おもいでばこ」コーナー