「おもいでばこ」は記憶の引き出しにしたい。コロナ禍を経て、あらためて感じた「おもいでばこ」の価値とは。― 製品企画担当インタビュー【前編】

「おもいでばこ」は記憶の引き出しにしたい。コロナ禍を経て、あらためて感じた「おもいでばこ」の価値とは。― 製品企画担当インタビュー【前編】

2020年からのコロナ禍は、様々な生活スタイルの変化をもたらしました。それは、「写真と生活」に関しても、もちろん例外ではありません。旅行、イベントや学校行事などが次々と中止を余儀なくされ、写真を撮る機会が減ってしまった方も多いかと思います。
そんな折に、「おもいでばこ」についても新モデルが発表となりました。
今回は、新モデル発表を記念した特別企画として、「おもいでばこ」プロジェクトの全体を統括する、株式会社バッファロー コンシューママーケティング部の根本将幸さんに改めてインタビューを実施。
「おもいでばこ」や「写真」について、長年にわたって「おもいでばこ」に携わってきた根本さんならではの視点や、コロナ禍を経て再確認された「おもいでばこ」の魅力について語ってもらいました。

前後編でお届けします。

コロナ禍で見直された、「写真を見返す」という楽しみ方

―― 2年以上にもわたるコロナ禍で、旅行や、イベント・学校行事等が延期や中止になったりと、「写真を撮る機会が減った」という方も多いです。そういった新しい生活の中で、「おもいでばこ」の立ち位置について、変化はありましたか?

そうですね。コロナ禍で外出の機会が減ったので、私たちも「おもいでばこ」の販売については厳しくなって落ち込むかな、という怖さもあったのですが、実際には、コロナ禍になる前よりも伸びてきており、驚いていました。

なぜかといろいろと考えてみたのですが「出かけられなくなったから、もう一度写真を見返してみよう」、「時間ができたから、過去の写真を取り込んで整理してみよう」といったニーズが生まれたからじゃないかと。

―― 最近だとSNS上で、まだ利用していない方からも『「おもいでばこ」欲しいな』という声も聞かれます。口コミで使いやすいと評判が広がっていますね。

そういった声を頂けるのは、とても嬉しいですね。まったくつながりがない方、全然知らない方が『「おもいでばこ」めちゃくちゃすばらしい!』とブログを書いてくれたり、SNSで投稿してくれたりすることが増えているのは感じていて、本当に嬉しいことです。また、ほっとさせられている部分もあります。

ただ、一方では、これだけたくさんの方に知っていただき、ご支持が頂けるようになったがゆえの「責任」もある意味強く感じています。

写真を見返すという、おうち時間の過ごし方

やはり、「家族の写真」というのはすごく大切なものですよね。でも、意外と皆さん、スマートフォンの中に入れっぱなしだったり、「クラウドに保存されているんだけれども、ほとんど見てない」という状況になっていたりすると思うんです。あと、よくあるのは、「大人同士はSNSのグループ等で写真を共有して見られるけれど、写真の主役の一人で被写体となっている子どもはそれを見られない」とか。

私たちが「おもいでばこ」というプロダクトを通じて長年にわたってお伝えしているのは、「写真を見返す喜び」です。この喜びを、年代を問わず、より多くの方に知ってもらいたい。だからこそ、「おもいでばこ」は極力シンプルで、詳しい知識も不要、そして簡単な操作で使えるようにしています。

おうちに一つ「おもいでばこ」があれば、写真を簡単に入れるだけで、簡単に写真を見返すことができます。また、そのサイクルを繰り返すことで「見たい写真・見せたい写真」がどんどんとたまっていきます。

今はコロナ禍という厳しい制約のある時代ですが、こんな時代だからこそ、「写真を見返す」ということが、ひとつのおうちでの安らぎをもたらす過ごし方になっていけばいいな、と思っています。

―― 根本さんご自身は、お子さんが小さなころから「おもいでばこ」を活用されているそうですね。

ええ、私も担当してから長い(※注:根本さんは約10年間「おもいでばこ」を担当)ですから、うちの娘たちにとって「おもいでばこ」は、「物心ついた時から家にあたりまえにある」存在です。

この前、娘が中学を卒業しました。卒業式の日だけは、スマホはダメだけどデジカメなら特別に持ってきてOKだと。そこで、以前誕生日にプレゼントしたコンパクトデジカメ(コンデジ)を持っていって、友達やクラスのみんなとの写真をいろいろ撮ってきました。卒業式から帰ってきた娘が当たり前のように、コンデジから取り出したSDカードを「おもいでばこ」に挿して写真を移し、自分のスマートフォンから「おもいでばこ」のアプリでその写真を見つつ、卒業したクラスのSNSグループにシェアしていたのです。

その時にぽつりと、「これ、『おもいでばこ』が無いおうちでは、いったいどうやってSNSで写真を送るの?」と聞いてきたんです。私はそれが、ちょっと嬉しかったですね。

―― なるほど、それは嬉しい一言ですね!

彼女は、勉強はiPadとAppleペンシルでやってたり、スマートフォンももちろん使いこなす、今時の“デジタルっ子”なんですが、その娘がそうやってデジカメとスマホを連携して使ったり、自分の小さい頃の写真やビデオをテレビやスマホで見返したり、それをシェアしたりと、そんなときに使う当たり前のものとして「おもいでばこ」が存在している。
これはもう、企画担当冥利に尽きると言いますか…(笑)。

クラウドではできない、家族の思い出が「全部ここにあるよ」という安心感

―― 今はオンラインで、自動で写真を集約、整理してくれるクラウドサービスも数々存在していますね。そういったものと「おもいでばこ」を比較して、いかがでしょうか?

すごく便利で魔法みたいな「クラウド」というものがここ数年で普及して身近なものになりました。ただ、家の中の目に見える場所に保存できるストレージがあったら、なんか「安心」する、という方も多いと思うんですね。それが「おもいでばこ」だよと。

もう一つのおうちの中の保存方法であるパソコンを利用した保存方法とは異なり、簡単に保存、自動的にカレンダー上で整理ができて、見る時は、テレビでも、スマホでも、もちろんパソコンアプリからもアクセスできます。

―― 目に見える場所に保存できる、クラウドみたいなものが「おもいでばこ」ですね。

私は、写真をクラウドで利用する、ということを否定するつもりはないんです。でも、どこにデータがあるのかわからなくなったり、なかなか読み込まないとかってこともあったりします。また、サービスのルールが突然変わったり、ある日突然全然違う操作をしなきゃいけなくなったりと。後は、アカウントに入れなくなったら、全部無くなったのと同じになっちゃうとか。あとは、どれだけ課金をしつづけるのか、とか(笑)

最新のクラウド技術からすると、「おもいでばこ」は、写真に写っている被写体を解析したりをしていないので、つたないと思われてしまう部分もあると思います。でも、「ちゃんと、ここにあるよ」という安心感はある。しかも「ここにあり、すぐに取り出せる」ので圧倒的にサクサクと操作して入れたり出したり見たりして写真も動画も楽しめる。
この部分は、クラウドがどんなに進化したとしても「絶対負けないポイント」として、おもいでばこチームがこだわってきたところです。

―― 2021年にはGoogleフォトに自動アップロードする機能も搭載されました。

はい。「おもいでばこ」には、「Googleフォト」に条件を決めて自動でアップロードする機能もあります。「おもいでばこ」にデジカメの写真を取り込んでおけば、いつのまにか、自分のGoogleアカウントから利用できる、そういう世界を広げました。クラウドにはクラウドならではのメリットがあります。「おうちの中への保存」と「クラウドへのアップロード」を両輪で活用していただくことで、より写真ライフが楽しめると思います。

「おもいでばこ」については、そんなに多機能である必要はないと思っているんです。シンプルに、写真を見返すことを変に邪魔されず、だれでもサクサク快適に見られる、ということを大切に考えています。

―― 「写真を見返すことを、邪魔されない」ですか。

いつのまにか、スマホが進化したり、クラウドが当たり前になったりという時代の変化で、
“スマホで撮って、スマホ内で見る”までは、誰でも簡単にできる、ようになりました。
ですが、その先の「家族の写真をあつめて見返す」ことが、とっても難しい。
「パパとママ、それぞれが撮った写真をまとめて、みんなで見て盛り上がる」
という以前アルバムを作って見返して楽しむという過程で、当たり前にできていたことがもうあまりされなくなっていると思います。

だからこそ、「おもいでばこ」に対するご支持がどんどん広がってきているのではと感じています。

「おもいでばこ」を通して提供できる、「写真を見返す」という時間。ただ写真を整理できるだけではなく、その先の時間のことまで考えられてつくられた製品だからこそ、お客様にその価値を改めて気づいていただけることが増えてきたのではないかと感じます。
後編では、「おもいでばこ」のこだわりをさらに追及した新モデルのリニューアルについて根本さんにお伺いした内容をお届けします。

後編はこちら
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