おもいでばこが、2026年7月、ファームウェア Ver.7.20 へのアップデート及び、スマホ・PC・Mac向けアプリのアップデートを実施しました。対応したのは、デジタルカメラのHEIF形式への対応、Motion PhotoやLive Photosの動画再生、そしてHDR写真の表示改善——いずれも「写真を、より美しく、より家族で楽しめるように」という想いが込められています。
製品企画担当の根本に、アップデートに込めた想いと開発の舞台裏を聞きました。
「家族のスマホがバラバラでも、動く写真を楽しめるように」

——まず、今回のアップデートで特に注目したいのが、Live PhotosとMotion Photoの動画再生対応強化です。これはどのような経緯で取り組まれたのでしょうか。
実は、ユーザー様からの直接の声もあるのですが、私自身の家庭の体験が出発点でした。
私は長年Androidを好んで使っていますが、妻は昔からiPhoneを使い続けています。うちは私と下の娘がAndroid、妻と上の娘がiPhone。それぞれが自分の使いやすい端末を利用しています。
そんな中で、おもいでばこに取り込んだ、iPhoneで撮ったLive Photosの写真はAndroidのアプリでは動く写真にならない。そのもどかしさを、自分自身が何度も感じていました。
同じように、最近、対応するスマホが増えてきた、Android版Live Photosともいえる「Motion Photo」は、おもいでばこに取り込むことはできても、これまではおもいでばこに取り込んだあとは、動く写真として扱えていませんでした。おもいでばこは家族全員の写真を集めて楽しむというコンセプトの装置なのに、こういうちぐはぐな体験のままなのはどうなんだろう——そんな思いが、開発チームへの提案のきっかけでした。
——開発チームの反応はいかがでしたか。
「アップデートを重ねてきた、今ならできます」と言ってくれたのが大きかったですね。
おもいでばこにはすでにLive PhotosもMotion Photoもファイルとして保存はできていました。でも、それを「見る」ところの対応が限られていた。——その状態を、開発チームも「ぜひ解消したい」と前向きに捉えてくれました。
結果的に、本体のファームウェアだけでなくiOS/Android/Mac/Windowsの全アプリで対応が必要な大掛かりなアップデートになりましたが、それだけの価値はある機能だと確信しています。
HEIF対応とHDR表示——「取り込む」と「正しく見える」の両方を

——今回のアップデートでは、デジタルカメラで採用が進むHEIF形式(.hif/.heif)の取り込みにも対応しています。加えてHDR表示の改善も同時に行われていますが、この二つは関連があるのでしょうか。
ストレートでマニアックな質問ですね(笑)。はい、実は深く関連しています。
ちょっと技術的な話になるのですが、おもいでばこはiPhone 7が新しい画像保存方式であるHEIFに対応したタイミングで、iPhone が採用したHEIF形式(.heicの拡張子が一般的です)形式の取り込みに対応してきました。その後、AndroidもHEIF撮影に対応し、さらにミラーレス一眼でもHEIF撮影が広がってきています。
ここで問題になるのが、HDR情報の持ち方の違いです。HEIFといっても、iPhoneで撮影した写真とデジタルカメラで撮影した写真では、HDRのデータの記録方式が異なります。単純に「取り込めるようにしました」だけだと、画面に表示したときの色味がおかしくなってしまう——おもいでばこは写真をテレビで見る製品なので、これは絶対に避けなければなりませんでした。
そこで、デジタルカメラが採用するHEIF形式(.hif/.heifの拡張子のHEIF画像)の取り込み対応と同時に、異なるHDR方式の写真を正しい色味で表示する仕組みを開発しました。過去に取り込んだ写真も含めて、再取り込みなしで改善されます。
「写真をきっかけに、家族であれこれ話す時間を」
——最後に、今回のアップデートを終えた今の率直な気持ちを聞かせてください。
2025年の調査で、親子が一緒に過ごす時間が2012年と比べ、平日一日あたり平均40分以上も減っているそうです。(※1)気軽に写真を撮れるが、なかなかみんなで見返す機会がないというのも一因じゃないかと思っています。おもいでばこを利用して、テレビ画面に映し出された写真や動画をきっかけに、家族が集まってあれこれ話す時間が増えてくれれば。このアップデートが、その「きっかけ」の一つになれば嬉しいです。
おもいでばこ Ver.7.20 へのアップデートは、本体の設定画面から行えます。各アプリも、ストアから最新バージョンに更新してください。(※2)
※1.【出展】シチズン時計株式会社 「親子のふれあい時間」調査―小学生の子どもを持つ共働き夫婦400組対象―
※2.アップデーターVer.7.20は、PD-2000シリーズ専用です。






