【町おこし】観光名所・特産品の魅力を発信 スライドショー活用事例

目次

滋賀県 豊郷町の魅力を発信する観光案内所

豊郷町の歴史や文化の発信を通じて地域の活性化を行っている豊郷観光協会は滋賀県犬上郡豊郷町にある豊郷小学校旧校舎群に拠点があります。

この白く美しい洋風建築の校舎は、豊郷小学校の旧校舎です。この建物は平成25年に国の登録有形文化財として登録されました。また、映画「君の膵臓を食べたい」のロケ地やアニメ「けいおん!」の舞台のモデルとなった場所として有名で、いわゆる聖地巡礼により作品のファンが大勢訪れるそうです。

豊郷小学校旧校舎群の中にある酬徳記念館内に観光協会の案内所があります。地域の観光案内をはじめとして、お土産の販売所や休憩所としての役割を担っています。ここで、「おもいでばこ」を使ったデジタルサイネージが導入されていると聞き、担当者の八木さんにお話を伺いました。

お客様とのコミュニケーションのきっかけとなる「おもいでばこ」

酬徳記念館に入ってまっすぐ進んでいくと、突き当たりにモニターが設置されています。そこに設置された「おもいでばこ」通じて施設の紹介や名産品の紹介、イベント情報などが発信されていました。取材中、訪れていた観光客のほとんどが足を止めてモニターの映像を眺めていたことが印象的でした。

「映像をきっかけに、お客様とのコミュニケーションが始まります。」と八木さんは語ります。

訪れた観光客に豊郷町の魅力をより深く知ってもらいたい

豊郷小学校旧校舎群は豊郷町に訪れた観光客が最初に足を運ぶ場所として定着しております。しかしながら、建物をひととおり見学したところでそのまま帰ってしまうお客様が少なくなく、豊郷町の魅力を伝える機会を増やしたい思いがあったと伺いました。

豊郷町には伊藤忠兵衛記念館や岡村本家など歴史ある名所が数多くあり、訪れた観光客の方々に実際に足を運んでもらうことが観光協会の活動内容の一つです。

「これまではお客様に直接お声かけしパンフレットなど紙の資料を用いて地域のご紹介をさせて頂いておりましたが、現地のイメージを伝えるのに苦労していました。」と八木さん。

そこで、「おもいでばこ」で現地の写真をスライドショーで映してみたところ、モニターの前で立ち止まり映像を眺めるお客様が大勢みられるようになったそうです。写真によりイメージが共有できたことで、地域のご紹介がスムーズにできるようになったと、うれしそうに語っていました。

イベント告知など鮮度の高い情報発信でリピータ促進

「おもいでばこ」の魅力の一つとして、写真の差し替えが簡単にできることが挙げられました。パンフレットなど紙の資料は刷ってしまうと、内容の差し替えは簡単ではありません。そのため、イベントの告知や、過去のイベントの様子など鮮度のある情報を十分に伝えることができていなかったそうです。

撮ったままお蔵入りになっていた写真をスライドショーで有効活用

イベントを開催するたび、写真を撮影したもののメディアに掲載せずそのまま保存されたままになっている写真がいくつもありました。そういった写真は「おもいでばこ」に集まりました。そして、集まった写真をテーマごとに分類すると、効果的なスライドショーが演出できるようになります。

夏は伝統ある江州音頭をお祭りで踊る様子だったり、秋はハロウィンイベント、冬は夜のイルミネーションなど、時期によって伝えたい内容はかわります。

▼ハロウィンの様子

▼イルミネーションの様子

そこで、「おもいでばこ」のアルバム機能を活用し、伝えたいテーマやイベントごとに写真を分けて映すようにしました。下記のようにアルバム別で写真を事前に分けておき、時期によって使い分けるという運用です。

すると、お客様にイベントの存在を認知していただくことができるようになり、二回目、三回目と繰り返し訪問するきっかけをつくることができました。

POP広告はパワーポイントでサクっと作る

イベント告知でよく使われていたメッセージつき写真はどのように作成されているのかお聞きしたところ、「PowerPointで作ります」とのこと。POP広告作成の専用ソフトウェアは世の中に数多くありますが、やはり使い慣れたソフトウェアで作るやり方がしっくりきたそうです。

MicrosoftのPowerPointはプレゼンテーションソフトというイメージが強いですが、実は作成したスライドをJPEG画像として書き出す機能があります。確かに、WindowsパソコンとPowerPointは職場にあるものがそのまま使えますし、写真の差し替えや文字の表現など簡単に編集できるため効果的な組み合わせ活用だなと感心しました。

お客様の注目をひく「動く」PR。豊郷町の特産品やお土産を動画で発信

館内にはポスターやチラシが数多く設置されています。しかしながら、そもそも気付いてもらうことができなかったり、視界には入るものの立ち止まってじっくり読んでもらうことはなかなか難しい現状があったそうです。

そんな中、「おもいでばこ」は館内で唯一「動く」PR媒体であったため、お客様の目に留まりやすい状況となっていました。私は取材中、3時間ほど滞在しておりましたが、訪れたお客様のほとんどが足を止めて動画を眺めていたことが印象的でした。

その動画の中で登場する、豊郷町の特産品「とよさとプリン」がとてもおいしそうに映り、思わず購入してその場で頂きました(取材中にスミマセン)。かぼちゃらしい濃厚な風味が印象的な味でした。

PR動画はもともとYoutbeなど動画配信サイトでPRするために作成されたそうですが、この館内でも有効に活用できたことでメディア活用に広がりをみせています。

今後に向けて 施設の道順案内に「おもいでばこ」

現在、「おもいでばこ」は1台のみ導入されていますが、2台目の導入に向けて活用法を検討されているとのこと。現状、豊郷小学校旧校舎群内の本館と酬徳記念館の入口が別々にあることで、案内所があることが認知されづらいという課題があるそうです。

「お客様が観光案内所へ訪れ、町の魅力を知り、他の名所を訪れるという一連の流れを作りたいですね。」と八木さん。

豊郷町は滋賀県一小さな町で、観光名所の多くを徒歩で回ることができます。頂いたパンフレットの中に、散策のモデルコースが紹介されていましたが、一日中楽しんで過ごせそうですね。

この取材を通じて、実践された事例をいくつも伺うことができ、私も活用法についてさまざまな発見がありました。そして何より、「おもいでばこ」が町おこしに少しでも貢献できたことで、うれしく思います。

使用機器

デジタルサイネージ:「おもいでばこ」PD-1000-F64B
テレビ:SHARP AQUOS LC-37GX1W
Windowsパソコン

関連リンク

魅力がたっぷり詰まった滋賀県一小さな町「豊郷町」 観光協会WEBサイト…

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