家の中でも、離れて暮らしている家族も。Googleフォト連携によって、大切な人をいつでも感じられる暮らしの提案を行いたい。― 製品企画担当インタビュー

家の中でも、離れて暮らしている家族も。Googleフォト連携によって、大切な人をいつでも感じられる暮らしの提案を行いたい。― 製品企画担当インタビュー

2021年3月末、「おもいでばこ」は、大きなアップデートを果たしました。Googleフォトへの自動アップロードの搭載です。
「おもいでばこ」でアップロードのルールを決めるだけで、Googleフォトへ自動で共有(アップロード)されるようになり、活用の幅が広がりました。

「おもいでばこ」の写真や動画を、Googleフォトを利用して外出先からも楽しむ。デジカメの写真や動画を「おもいでばこ」にとりこむことで、パソコンを利用せずにそのままGoogleフォトで利用できるなど、活用の幅がぐっと広がりました。

→詳しくはこちらhttps://omoidebako.jp/googlephoto/

これまでも、ユーザーの皆様の声で進化してきた「おもいでばこ」。今回のアップデートの裏側を、製品企画を担当する根本将幸にインタビュー。大がかりな内容なだけに、苦労もありながら、今後の「おもいでばこ」への思いを込めたものであることが伝わってきました。

最初の構想から4年以上。やっとの思いで実現したアップデート

―「おもいでばこ」がいよいよクラウドサービスであるGoogleフォトと連携しました。今回のアップデートの計画は、いつ頃から、どんなきっかけでスタートしたのでしょうか。

2017年に実施した利用ユーザーアンケートで、約40%のユーザーから「クラウドの写真サービスと連携して欲しい」との要望があって、希望としては一番多かったんです。次いで、約25%の方から「外出先からも保存した写真を見たい」という要望をいただいていました。しかしながら、「おもいでばこ」としてどうやって実現したらよいかはなかなか難しく、調査研究から始めないといけないなど開発の工数が大がかりとなり、なかなか実現できなかったのですね。やるべきだろうなとは思いつつ、手を出せていない状態でした。

時は過ぎて2019年の暮れのことです。おかげさまで徐々に支持が広がり販売台数も増えてきましたので、翌年度に向けた「おもいでばこ」の開発計画で「不足している領域の拡充」をテーマに掲げ、2つの企画提案を行いました。

まず、DVDやCDの写真や動画データを「おもいでばこ」にパソコンなしでとりこめるようにするプラン、次に「おもいでばこ」の中の写真や動画をクラウドサービスから活用できるようにするプランです。いわば、本体への「とりこみ」、本体からの「活用」で領域を拡張し、より様々なお客様へ「おもいでばこ」の魅力を広げます、と宣言したのが実際のスタート地点です。

また、おもいでばこアンバサダーの皆様からのアンケートで、利用中のクラウド写真サービスは、Googleフォトが最も多かったこと、またiPhone/Androidの両端末から利用できることなどから、連携するべきクラウドサービスとしてGoogleフォトを選定しました。

― 2017年からとなると、4年ほどかかったのですね。

そうですね、ニーズは理解していて、私もできたらいいなとずっと思っていました。それをきちんと大掛かりなプロジェクトにして開発に正式に着手できたのは「おもドラ」(おもいでばこ専用とりこみDVDドライブ)の目途がついた後です。そこから、「おもいでばこ」開発チームが半年以上に渡って、かかりきりでずっと取り組んでいたのです(笑)。

思ったより長引きましたが、ちゃんと世に出すことができて良かったなぁと。

― 大変そうな作業というのは想像できます。無事にリリースした時の感想はいかがでしたか?

Googleフォトとの連携機能を含んだ本体アップデートの公開は、2021年の3月末にギリギリ行えたのですが、アップデートのお知らせやプロモーションページの公開が遅れるなど、結構ドタバタしました。

ただ、Googleフォトに関しては2020年11月に、無料で容量無制限でアップロードできるサービスを2021年5月末で終了するという発表が行われていたこともあり、「おもいでばこ」サイトへのアクセスも大幅に増えてきています。多くのお客様に今回のアップデートにはご注目いただいているのかな、と思っています。

アップロードできるだけじゃない。「おもいでばこ」ならではのこだわり

― Googleフォトとの連携機能で、こだわった点を教えていただけますか?

「おもいでばこ」なので(笑)、単にアップロードできれば良いという訳にはいきません。やはり、「おもいでばこ」の機能のひとつ、しかも重要な機能ですので「おもいでばこ」らしさを意識しつつ2つのポイントをこだわりました。

1つは、「おもいでばこ」ユーザーの皆様が、ちゃんと理解できて設定や操作が行えるように、というポイントです。

写真や動画をGoogleフォトにアップロードするためには、「おもいでばこ」にGoogleアカウントを登録しておく必要がありますが、テレビ画面に向かってリモコン操作で、ユーザーにGoogleアカウント情報を入力して、認証にかかわる一連の操作を行っていただくのは「らしくない」と思いました。そこで、Googleフォトが利用できるスマホをご用意いただければ、そのスマホと「おもいでばこ」と連動させ、Googleフォトへアップロードできる設定を「おもいでばこ」に簡単に登録できるようにしました。

もう1つは相反するかも知れませんが、アップロードの条件設定について、わかりやすさとシンプルさを保ったまま、奥深く利用できるように組み上げました。なんでもかんでもアップロードされるというのではなく、アルバム名やカメラ名や、アップロードを行う対象期間などの条件を指定してアップロードできるというところです。

「こういう条件でアップロードができるんだったら、こういうふうな使い方ができるんじゃない?」というような工夫をイメージしやすく搭載できたんじゃないかな、と思います。

―デジタル機器に強い方にも、あまり得意でない方にも使いやすく、というのは、「おもいでばこ」ならではのこだわりだなと思いました。

ありがとうございます。加えて言うと、アカウントを4人分まで登録できるんです。4つのアカウントそれぞれで条件指定を最大10個登録できるので、例えば、パパのアカウントにはパパが撮影した一眼デジカメの写真をアップロードする設定、ママのアカウントにはパパのスマホから「おもいでばこ」にとりこんだ写真をアップロード、という設定ができます。

「おもいでばこ」は家族のアルバムとして、いろんなカメラやスマホから取り込んだ写真や動画が入っているんですけども、それらからカメラ名とかアルバムの情報をキーに、それぞれのアカウント毎にデータを振り分けてそれぞれのGoogleフォトへもう一度アップロードできるのは、「おもいでばこ」ならではのポイントだと思っています。

ユーザーとしての視点を忘れずに開発に取り組む

―今回も「おもいでばこ」らしいこだわりを詰め込んだアップデートだったのですね。Googleサービスとの連携ということでの苦労はあったのでしょうか?

はい。Googleアカウント認証には、基本的にウェブブラウザを利用した認証が必要になるんですが、「おもいでばこ」自体にはウェブブラウザが搭載されていない問題がありまして(笑)。
認証にはウェブブラウザが必要なのに、それを搭載していない「おもいでばこ」がGoogleサービスにつながる必要がある。しかも、「おもいでばこ」ユーザーの皆様が理解し、ご自身で設定いただけるようにしないといけないというハードルがありました。

ここの仕組みについて、メインプログラムを担当しているプログラマーが、”うまい方法”を考案してくれて、Google社のパートナープログラムチームに「こういうフローでユーザーの認証を行います」と書類で申請したのですが、それが何らかの理由で受け入れられなかった場合、このプロジェクト自体が頓挫してしまうというドキドキがずっとありました。

Googleフォトアップロード機能の搭載には、先ほどのアカウント認証もそうですが、Googleフォトのアップロード機能や画面のフローや利用している文言について、Google社のパートナープログラムに参加して、承認を受ける必要があります。その承認を受ける過程で数多くの改善指摘があり、対応の必要もありました。

それらの取組みの結果として、Google社から正式にGoogleフォトへのアップロード機能について承認を受けられたのは、「おもいでばこ」の大きなターニングポイントになったと思います。

― 開発中の改善内容に関しては、ユーザーの方の声も常に反映されているんだろうなとお聞きしていて思いました。

自分も「おもいでばこ」のユーザーでありファンですからね(笑)。さすがに設定が面倒だといやだなぁとか、アップロードはできても使えない仕様じゃんか、とか自分で思いたくなかった(笑)。
なので、自分自身が利用したり、奥さんが利用する場合も使い勝手が良いことを念頭に企画を進めました。

大切な人同士が共有できる暮らしの提案を実現できれば

― アップデートについて、ユーザーからの声が届いていますか?

「すごく便利になった」という声を早速SNSで頂いたりして、良かったなぁと思います。

また、「おもいでばこ」を継続的に応援頂いている写真整理協会さんもアップデートリリース直後の4月にGoogleフォトのアップデート方法に関する記事を上げて頂いたのも嬉しかったです。
◆【教えて!写真整理のABC】おもいでばこ→Googleフォトに写真をアップロードする方法
https://photokeep.org/news/column/post-210419/

その他、『Googleフォトの無料サービス終了に伴って「おもいでばこ」に移行しようと思ったんだけど、「おもいでばこ」からもGoogleフォトに条件を決めてアップロードできるのはありがたい』というような声もいただいています。後は、「おもいでばこ」の中の写真を全てクラウドへバックアップできるようになったことが嬉しいというご意見も頂きました。本当にリリースすることができて、良かったと思っています。

― 改めて、どんな方に、どんな使い方をオススメしたいですか?

Googleフォトをご利用されている方が皆、Googleフォトが持つ豊富な機能を活かして写真共有等の機能を活用できているかというと、まだそこまではではないのかな?と感じています。手前味噌かも知れないですが、「おもいでばこ」から連携してオンラインで離れた家族と写真をこんな風にシェアできるよ、といった形で私たちからもどんどん紹介していきたいと思っています。

既に「おもいでばこブログ」で「Google Nest Hub」に「おもいでばこ」からアップロードしたアルバムを指定すると自動でフォトフレームにできますよ、という情報を公開していますが、「そんなことができるんだ」っていう驚きの声もいただいています。

また、Googleフォトの、”見たい写真の特徴(駅とかキャンプとか)を入力すると、関連する写真が検索結果に表示される”といった便利な部分と、”大量の写真をリモコン操作でカレンダーから簡単にテレビ画面でたどったり、パパママと子ども達が一緒にアルバムに入れる写真を、見ながら選べる”といった「おもいでばこ」だからこそ提供できる価値があります。

これらを組み合わせて使っていただくことで、一緒に住んでいる家族同士もそうですし、遠隔地に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんなど、大切な人がそれぞれの思いを「共有」する暮らしの提案が実現できればと思っています。

先ほどもご紹介した「Google Nest Hub」ですが、これを実家に設置しておいて、孫が「おもいでばこ」を使って、自分で実家のおじいちゃんやおばあちゃんに見せたい写真をアルバムにいれると、その写真が実家の「Google Nest Hub」に届くって、ちょっと素敵じゃないですか?

― Googleフォトサービスの無制限での無償サービスが終了しましたね

無償提供の終了は、実はポイントの一つだと思っています。今回のGoogleフォトへのアップロード機能を検討する中、私たちは、いずれ必ずGoogleフォトが無制限に無料で利用できるサービスを取りやめると考えていました。それがいつかはわからなかったですし、まさか今回の機能の開発中に発表されるとは思いませんでしたが(笑)。

「おもいでばこ」からのアップロードは、”オリジナルサイズのアップロードとなる”制約があるので、無償提供のありなしにかかわらず、有料ストレージ領域へのアップロードとなります。

そのため、無料で使えたのが有料になる訳ではないのですが、アップロードした後にGoogleフォトの設定画面で「容量を解放」ボタンを押すと、圧縮された画質となる代わりに、カウント外(無料)に変換することはできました。(現在も同様の操作で、ストレージの利用容量を節約することはできるとアナウンスされています。)

私どもとしては、以前のように、無制限で無料で行っているサービスへ、写真や動画をアップロードいただく提案をすることに、少し不安がありました。なぜなら、例えば今までに無制限に無料だからとアップロードした写真と動画が500GBあったとして、ある日突然、これから有料になります、既に利用している500GB分の領域について来月から課金を行います、お支払いいただけない場合は消えます、とかの案内になると、ユーザーさんがすごく困っちゃうじゃないですか。
Googleフォトは無料サービスの終了にあたって、ユーザーが困ってしまうような案内を行わなかったのでとても安心しました。
(※注:Googleフォトに過去無償でアップロードした写真や動画については、無償サービス終了後も引き続き、有料ストレージのカウント外として扱うと案内しています。)

こういうふうに課金するよというルールが示されている前提の上で、どれだけのストレージ容量をGoogleフォトの画面で申し込んだ上で、「おもいでばこ」と連結するというのを、ユーザー自身が選んでご利用頂けるようになったというのは、逆に良かったのではないかと思っています。

まずは「おもいでばこ」とその活用方法をお伝えしていきたい

― 今後の「おもいでばこ」についての構想や展開をどのように考えていますか?

なかなか言いづらい部分もあるんですが(笑)、とりこみDVDドライブ「おもドラ」で、DVDやCDの写真データを「おもいでばこ」に直接取り込めるようになったことと、Googleフォトにアップロードできるようになったこと。この2つをリリースする前と後で「おもいでばこ」のポジションが結構変わっているんじゃないかなと思うんです。まずはこの2つのアップデート内容をより多くの方に伝えていきたいです。

「おもいでばこ」との連携を通じて、Googleフォトのサービスも私どもからお伝えして行ければという風にも思います。例えば2021年5月にGoogleフォトの写真をセブンイレブンで簡単にプリントできるという新機能が発表されました。

これはイコール「おもいでばこ」からGoogleフォトに自動アップロードされた写真については、外出先でもセブンイレブンで簡単にプリントアウトできるということです。いわば「おもいでばこ」にネットプリント機能が付いたんだと(笑)。そういう事例のご紹介を行うことで、ああ、久しぶりに写真をプリントして飾ってみようかなと思っていただけるんじゃないかなと思います。

また、「おもいでばこ」も誕生から丸10年になります。最初の頃は「パソコンがあるからこんなもの必要ないよ」とかよく言われたのですが、地道な訴求活動とファンの皆様からの応援を通して、「どなたでもお家の中で簡単に写真や動画を保存して活用できる機器」として、一定の支持を頂けるようになってきたという実感が持てるようになってきました。

その中で、「おもいでばこ」だからこそ解決しなければならない、取り組まねばならない課題は何か、という問いに、順を追ってになると思いますが、具体化に向けて進めていきたいです。引き続き「おもいでばこ」を応援頂ければと思います。

根本さん、ありがとうございました。Googleフォトとの連携でぐっと使い道が広がった「おもいでばこ」。今後もさまざまな活用方法は発信していく予定ですので、ぜひご自身やご家族にとっての便利さや楽しさをアップさせるような使い方を取り入れてみていただけたらと思います。

▼デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」
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